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【通信簿・採点】日本代表のガーナ戦5段階評価。久保や堂安も良かったが最高評価「5」は…。先発全員が及第点以上も、交代出場のアタッカー陣は物足りず

【最優秀選手/MAN OF THE MATCH】佐野海舟(日本代表)

主力を脅かす突き上げ不足は、むしろW杯に向けて懸念材料。

[キリンチャレンジ杯]日本代表 2―0 ガーナ代表/2025年11月14日19:20/豊田スタジアム

 キリンチャレンジカップ2025初戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が南野拓実と堂安律のゴールで、ガーナ代表に2-0の勝利を収めた。18日には国立競技場でボリビア代表と対戦する。
 
 ガーナ戦での選手の通信簿・採点は次の通り。
 
◎日本代表 ガーナ戦 通信簿
ポジション 背番号 選手名 評価(採点) 寸評
※通信簿にちなみ5段階評価。
「5」が最高、「1」が最低 対象は原則プレー時間20分以上
 
[先発メンバー] 

GK 1 早川友基 3
フルメンバーが揃うなかでは初めての出場、東アジアE-1選手権を含めると通算2試合目。被シュート5本、枠内2本で、チームの流れに乗って冷静に対応し無失点に抑えた。フル代表でプレーする魅力にさっそく取りつかれていた。

DF 3 谷口彰悟 4
状況に応じたラインコントロールは見事。ブラジル戦とは異なる守備の統率から、手堅く無失点勝利につなげた。

DF 5 渡辺剛 3
早めのチェックが効いて、起点を作らせなかった。セットプレーから惜しいヘディング弾も放った。

DF 25 鈴木淳之介 4
左サイドのストッパーとウイングバックでフル出場。上下動を繰り返してスペースを作らせず、上々のパフォーマンスを見せた。

MF 8 南野拓実 4(▼75分)
限られたスペースを攻略し、少ないタッチから蜂の一刺しのようにチャンスを決め切る。先制点は真骨頂を発揮した。ただ一方、試合から消えていた時間も少なくなかったのは少しだけ気掛かり。

MF 10 堂安律 4(▼68分)
なかなか決め切れずにいたなかで、名刺代わりと言える豪快なニアぶち抜き弾。所属クラブで最近は苦しんでいるが、自信を取り戻す一撃になるはず。

MF 13 中村敬斗 3(▼82分)
ブラジル戦に続いて、逆サイドとの崩しや打開も意識。伊東純也“以外”の選手との連係では、そのタレントの武器を引き出そうとする工夫もほしいか。

MF 17 田中碧 3(▼68分)
上手くスペースを見出して起点になろうとした。攻撃から守備への切り替えで後手に回り、振り切られる場面も目立った。

MF 20 久保建英 4(▼75分)
パワーで向かってくる相手に苦心。それでも佐野海舟や堂安律の特長を引き出して1アシストなど2ゴールを演出し、結果を残した。

MF 21 佐野海舟 5 【最優秀選手/MAN OF THE MATCH
力強いプレスから中盤で起点を作らせず、この日は南野の得点をアシスト。縦横無尽に駆けてボールを狩り続けて無失点勝利に貢献した。

FW 18 上田綺世 3(▼75分)
2本のシュートはいずれも枠外。それでも好調さが伝わるゴール前での迫力あるプレーを見せた。「僕の友達」というフランシス・アブの負傷交代も、その後のプレーに少なからず影響したか。

[交代メンバー]
MF 2 菅原由勢 3(△68分)
右ウイングバックに入り安定感のあるプレーを見せた。森保ジャパン二次政権、4バック併用への序章か――。

MF 7 藤田譲瑠チマ 2(△68分)
“惜しい”インパクトのある鋭いシュート2本を放った。しかし代表の主力争いに食い込んでいくためには、決め切りたかった。チャンスは得ているが、あと一歩、物足りないプレーが続く。

DF 16 安藤智哉 3(△75分)
その高さと強さで、クローザーとしての可能性を示した。

MF 24 北野颯太 2(△75分)
代表デビューを果たし、セットプレーも担当(ショートコーナーに)。現在のアタッカー陣を考えると、チャンスは限られるだけに豪胆なプレーを見せたかった。

FW 26 後藤啓介 2(△75分)
初招集でさっそく最前線に入りデビュー。191センチの高さを生かしターゲットとなったが、ガーナ守備陣を脅かし切れなかった。

MF 14 佐藤龍之介 ―(△82分)
相手の嫌がる位置に顔を出していった。が、決定機にはつなげられず。突き抜けていく若手の台頭が見られないのは北中米ワールドカップ(W杯)への懸念材料の一つ。