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【浦和】スコルジャ監督「何がなんでも勝つというハングリー精神を、私が構築できなかった」。鹿島とのデータ比較も例に挙げて…。30日・アウェー最終の岡山戦

浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

敵地では今季わずか2勝。ポイントに「セカンドボール回収」を挙げる。

[J1 37節] 岡山 – 浦和/2025年11月30日14:00/JFE晴れの国スタジアム

 J1リーグ・浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が11月28日、オンライン取材に応じて、2日後のアウェーでの第37節ファジアーノ岡山戦に向けて抱負を語った。

 今季アウェーでは2勝しか挙げられずにいる。指揮官は「アウェーでいい結果を残せていません。ホームゲームのような安定した戦いをできませんでした。(2勝は)結果として乏しく、その数字を少しでも改善できればと思います」と、今季の課題を語った。

「90分通じて規律を守り、難しい時間帯でこそメンタルの強さが求められます。多くのアウェーゲームで、いいスタートを切りながらも失点し、流れを悪くしてきました。メンタルが改善したところを示す最後のチャンスです」

 スコルジャ監督はそのようにアウェーでの今季ラストゲームを勝利で締めくくりたいと強調した。

「データを他チームと比較すると、ファイナルサードでのキープ率は(首位の)鹿島アントラーズとほぼ同じ数値です。また、前節のサンフレッチェ広島戦を分析しましたが、相手の背後のスペースへの抜け出しが少なかったと思います。ここ3週間で、最もトレーニングで力を入れてきたのはそこの部分です」

 そして岡山戦に向けて、「相手のスタイルを考慮して準備しています。セカンドボール回収が重要だと思います。オープンスペースでボールを持てば、そこにすぐにしっかり対応しなければなりません」と、『セカンドボール回収』をポイントにする。

 ホームでは12勝を挙げているだけに、アウェーでの“弱さ”がより際立つ。その点を問われたスコルジャ監督は、「何がなんでも勝つというハングリー精神を、私が構築できませんでした。今シーズンの仕事で、満足していない部分です。アウェーゲームで、勇気を持ってプレーすることが、もっと多くて良かったと思います」と、自身の反省点に挙げていた。

 指揮官はホームでは押し切ろうという意欲が溢れる場面が多かっただけに、「良い流れでも、悪い流れでも、アウェーではそれを持続できなかった。内側から溢れるパワーやエネルギーが欠けていたのかもしれません」と、今回の一戦ではその“爆発”を期待した。

■オフサイド誤審で意見書送付

 また、クラブ側から10月18日に日産スタジアムで行われたJ1リーグ第34節の横浜F・マリノス戦(●0-4)で、オフサイド判定が見逃されたシーンについて説明があった。

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 クラブはJリーグに対して意見書を送付。その後、Jリーグからクラブに回答が届いたことが報告された。

Posted by 塚越始