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カズ加入の鈴鹿、「八百長」事実ならばJリーグ加入資格はく奪も。2月開幕までに判断へ

(C)SAKANOWA

元執行役員に口止め料2500万円を支払う。さらに5000万円を要求される。

 Jリーグは1月11日にオンラインによる今年最初の実行委員会を開き、コロナ禍での今後のキャンプ運営、そして開幕に向けての確認を行った。会議後のメディアブリーフィングでは、この日、54歳の元日本代表FW三浦知良の横浜FCからの期限付き移籍が決まったJFL(日本フットボールリーグ)鈴鹿ポイントゲッターズについて質問があった。

 昨年12月、2020シーズンの試合でわざと負けるよう指示があったとされる「八百長」疑惑、それに伴い口止め料を要求された役員にクラブが2500万円もの支払いをしていた事実、一方クラブは脅迫(「執拗な金銭要求に畏怖を覚えた」という)を受けていたこと――などが発覚。そうした不正行為の有無などについて、Jリーグへの加入資格と言える「Jリーグ百年構想クラブ」の資格停止、あるいは失格とする可能性について、JリーグサイドはJFLからの報告を待っている状況だと説明した。その報告によっては、最悪資格取り消しなどの“最終決定”が、2月のJFL開幕までに下される考えが示された。

 Jリーグの担当者からは次のように説明があった。

「現段階でJリーグは、いろいろな調査やヒアリングを実施しています。事実認定が行われるまでの間は、『Jリーグ百年構想クラブ』の資格は継続されます。資格の停止、失格はありません。

 ただし、JFLの調査など進捗状況をしっかり把握し、JFLには開幕する2月までの事実解明を求めています。特に(八百長の嫌疑がかかっている)対象となっている試合について、JFLに調査等の事実解明を求め、そのうえでJリーグとしても必要な対処を再度検討する形で考えています」

 鈴鹿は昨年12月12日、公式サイトで「弊クラブ元執行役員からの告発に関しまして」と題し、元執行役員から不正を暴くと脅迫され、2500万円の受け渡しに応じていたこと、さらに「5000万円の支払いと社長の辞任」を要求されたことを明らかにし、弁護士とともに所轄の鈴鹿警察署に相談し、鈴鹿市・三重県・JFLなど関係各所とも一部情報を共有していると発表していた。また、その元執行役員はSNSで、クラブフロントから選手たちへ試合にわざと負けるよう指示があったという“八百長”について指摘。その“口止め料”の捉え方など、両者の見解の相違が生じていた。

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[文:サカノワ編集グループ] 

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