【浦和】AFCが特集「ACL決勝5つの注目点」槙野VSゴミス、興梠アウェー得点記録、GK福島…
浦和の槙野智章。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA ※上海上港戦より
アル・ヒラルは立ち上がりが苦手。決勝トーナメントの6失点が「20分以内」。
[ACL 決勝 1st] アル・ヒラル – 浦和 /2019年11月9日19:30(日本時間10日1時30分)/サウード国王大学スタジアム
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )決勝・第1戦(ファーストレグ)のアル・ヒラル(サウジアラビア)対浦和レッズがこのあと、サウジアラビアの首都リヤドにあるサウード国王大学スタジアムで行われる。日本時間の10日1時30分キックオフ。アジアサッカー連盟( AFC )の公式サイトは、この試合を前に、決勝第1戦での「5つの注目点」を紹介している。
いずれも興味深いものとなっている。
1)みんなが注目する浦和のGK福島春樹
最初に登場しているのが、浦和のGK福島だ。西川周作の出場停止に伴い、この決勝が自身のACL初出場になる。
記事では福島が鹿島アントラーズ戦で出場機会を得たこと、そして今回「無失点で切り抜ければ彼が成長するための最大のチャンスになるだろう」と期待する一方、その不安を突き「アル・ヒラルにとっては、ホームでチャンスを掴めるか」と記す。
2)槙野智章対ゴミスの対決
「ピッチ上での最も魅力的なマッチアップ」として、日本代表DF槙野対元フランス代表DFバフェティンビ・ゴミスの二人の”デュエル”がクローズアップされている。
34歳のアタッカーに32歳の槙野が真っ向勝負を挑む。ゴミスは決勝トーナメント1回戦のアル・アハリとの第1戦(〇4-2/アウェー)でハットトリックを達成。さらに準決勝のアル・サッド戦では第1戦(〇4-1/アウェー)で2ゴール、第2戦(●2-4/ホーム)で1ゴールと計3得点を決めて、決勝進出に大きく貢献した。これまで12試合10得点を決めるエースを、槙野が止めることができるか。重要な決闘=デュエルとなる。
3)アル・ヒラルは立ち上がりの悪さを克服できるか?
アル・ヒラルは前半での失点、さらに先制点を与えるケースが非常に目立つ。記事では、その課題を克服できるかを、アル・ヒラルがアジアの頂点に立つためのポイントに挙げる。
実際決勝トーナメントでは、実に20分間に6失点を喫しているのだ。
直前の準決勝アル・サッド戦は、第1戦でアウェーゴール「4」を貯金できたことで、第2戦は余裕を持って臨み、それでも2-4(2試合トータル6-5)と、冷や汗の勝ち上がりとなった。そのうち3失点を20分間に喫していた。
浦和としては、そうした立ち上がりの不安定さを突きたいところだ。
4)興梠慎三のアウェー連続ゴール記録
興梠は今大会、これまでアウェーで5試合連続ゴールを決めている。このリヤド決戦で得点すると、ムリキが広州恒大時代に記録したACL記録の「6試合連続」と並ぶ。
すなわち、興梠が大記録を達成すると、ホームへのアドバンテージにもつながる。記事では「ダブルの栄光を視野に、ホームに戻ることになる」と期待を寄せている。
5)二度の決勝で勝利なし。リヤドでの結果がアル・ヒラルの命運を握る
アル・ヒラルは過去二度の決勝、ホームで勝ったことがない。
2017年の浦和との決勝第1戦では、開始7分にラファエル・シルバ(現・武漢卓爾/中国)に決められ先制点を与えた。その後、37分にオマル・フリービーン(現・ピラミッドFC/エジプト)も決めたことで1-1のドローに持ち込んだ。が、アウェーゴールを奪われたことも響き、埼スタでの逆転劇はならなかった。
また、2014年のシドニー・ワンダラーズとの決勝では、アウェーの第1戦を0-1で落とし、ホームで逆転を狙った。しかしリヤドでの第2戦はスコアレスで引き分け、優勝を逃しているのだ。
アル・ヒラルが「歴史」を作るためには、ホームで意地を見せる――勝利することが重要だと指摘している。
試合はこのあと日本時間の11月10日1時30分にキックオフを迎え、TVは日本テレビ系列で地上波生中継される。
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[文:サカノワ編集グループ]
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