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【鹿島】優勝王手! 決勝弾の松村優太、鬼木監督から直伝「ゴールが増える」秘訣とは?

鹿島の松村優太。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA

守護神マテウスのタイプも熟知、古巣の東京Vから決める。

[J1 37節] 東京V 0–1 鹿島 / 2025年11月30日14:05 / 味の素スタジアム

 リーグ優勝へ大きく近づく一撃――。J1リーグ鹿島アントラーズの松村優太が東京ヴェルディとの一戦、途中出場から73分に決勝ゴールを決めてみせた。

 荒木遼太郎、舩橋佑が投入された、その直後だった。相手ミスパスを奪った荒木が持ち込み、レオ・セアラにパス。レオ・セアラのシュートの浮いたこぼれ球に、全速力で詰めた松村がDFの前へ体を入れてねじ込んだ。

「相手のミスからでしたが、荒木がしっかり良さを出してパスを出して、レオも抜け出してくれた。鬼木監督からは『お前は足が速いんだから、思いっきり走って詰めれば点が増えるよ』と言われていたので、本当にその通り、思いっきり走って。『何かあるんじゃないかな』と思っていた。すると意外にもボールがこぼれてきて、“触りたい”と反応していた」

 相手GKマテウスのスタイルも、元チームメイトでもあっただけに松村は熟知していた。

「どっしり構えるタイプなので、どこかに当てる(弾く)とは思っていた。ただ、自分のほうにボールがこぼれてくるとは予想していなかった。そこまで詰めるのは僕だけではなく、チーム全員が意識しているところだった」

 松村は東京Vに約半年間、期限付き移籍した経験がある。それだけに古巣相手に、特別なゴールとなった。

「半年でしたけど、本当に大きな経験を積めました。自分とすごく向き合った場所。特別な気持ちもありました」

 12月6日、ホーム最終節の横浜F・マリノス戦に全てを懸ける。勝てば自力で優勝を決められる。

「ありがたいことにホームで試合ができます。目の前でタイトルを獲る姿を見せることが、ファン・サポーターの皆さんへの一番の恩返しになる。迫力を前面に出して、スタジアム全体を巻き込みたい。強い鹿島を存分に見せつけて、最後はみんなで笑い合いたいです」

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 今季の鹿島を象徴する一人でもある。松村がどのような形で優勝決定の瞬間を迎えるのか――。ゴールも期待したい。