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【鹿島】鬼木達監督の優勝会見「ゴールと優勝に向けて、突き進んでくれた。非常に良かった」

鹿島の鬼木達監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

クラブ通算21個目のタイトルに。就任1年目、さっそく古巣へタイトルをもたらす。

[J1 38節] 鹿島 2–1 横浜FM / 2025年12月6日14:03 / メルカリスタジアム

 J1リーグ最終38節、鹿島アントラーズがレオ・セアラの2ゴールで横浜F・マリノスに2-1の勝利を収めた。鹿島は勝点76に伸ばし、9年ぶりのリーグ優勝を果たした。主要タイトルは2018年のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)以来、クラブ通算21個目となった。

 鹿島の鬼木達監督は川崎フロンターレで数々のタイトルをもたらしたあと、就任1年目にさっそくリーグ制覇を成し遂げてみせた。ジーコ氏らとチームメイトとしてプレーしているOBでもある指揮官は横浜FM戦後の記者会見で、「本当に、スタジアムが勝たせてくれる雰囲気でした。そのなかで、打って変わって、選手たちは自信を持ってプレーしてくれました。メルスタの雰囲気がそうさせてくれたと思います」と、まさにクラブ一体で成し遂げた優勝だと喜んだ。

「選手たちは緊張もしていたはずで、決して簡単なゲームではありませんでした。逞しく戦ってくれた。本当に頼もしかったです。選手がよくやってくれたと思います。選手、サポーター、コーチングスタッフに支えられてきたので、本当に感謝しています」

 選手たちの逞しさを感じていたという。

「自分たちから掴みにいこう、優勝は転がってくるものではなく、勝ちにいかないといけない。前へ、前へと、ゴールと優勝に向けて、突き進んでくれた。非常に良かったと思います」

 鹿島で掴んだ初めてのタイトル。ただ鬼木監督は「なんだかんだホッとしているところが大きい。今日獲れていなかったらと思うと想像できません(苦笑)。本当に、誇りに思います。感無量です。言うことがありません」と、安堵の気持ちが大きかったという。

 さらに強い鹿島へ――『黄金時代』到来を期待する声もあるがと問われると、「目指そうと思います」と頷いた。

「勝ったからというわけではなく、1年やってきて伸びしろを感じていますし、サッカーに対する真摯な姿勢や、今を受け止めて成長しようとしてくれている。ファン・サポーターの皆さんと今日のような喜び合いを増やしたいです」

 鬼木監督は川崎に続いてのタイトル獲得に

「自分一人では何もできないので、いろんな人を頼っています。その意味では、一番身近なコーチングスタッフに感謝しています。全員が一つになってくれる……決して自分が一つにしたいというわけではなく、みんながその思いを持ち続けていることが、成績につながったと思います」

 そのように鬼木監督は喜びとともに感謝の言葉を口にした。

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 鹿島は2026-27シーズン、ACLエリートの出場権を獲得した。

Posted by 塚越始