久保建英のレアル・ソシエダは今夏、日本ツアーを実施せず。その背景とは…

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

アジアでの注目度は依然高いものの、競技面を重視

 日本代表MF久保建英の所属するスペイン1部レアル・ソシエダが、今夏のプレシーズンで日本ツアーを実施しない見通しとなった。地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』が5月19日に報じた。

 同メディアによると、クラブは国外での短期合宿を検討しているものの、行き先は未定。昨夏まで候補に挙がっていた米国についても、今回はワールドカップ(W杯)が開催されるため選択肢から外れる見込みだという。

 レアル・ソシエダは過去2シーズン、久保の存在も追い風に日本でプレシーズンツアーを実施し、アジア市場拡大と商業面で一定の成果を上げてきた。ただし一方、クラブ内部では以前から競技面での負担を懸念する声があった。

 長距離移動に加え、日本特有の高温多湿な環境は選手のコンディション調整を難しくし、時差による疲労回復への影響も指摘されてきた。実際、現地報道では首脳陣がここ数年、トレーニング強度や回復面で課題を感じていたという。

 昨季まで指揮を執ったイマノル・アルグアシルも日本への遠征によりスペインでのプレシーズンマッチの予定変更を余儀なくされ、「もしもプレシーズンで変えられる点があるなら、その合宿だ」と公に振り返っていた。

 また昨夏は一部の代表選手をスペインに残し、クラブ施設で個別調整を続けさせるなど、現場側が影響軽減に動いていた。こうした経緯もあり、新体制ではより安定した準備期間を優先する方針が固まったようだ。

 なお、ヤスダグループ(注・現在の活動は不透明)との契約上の事情も完全には整理されていないと言及。今回の判断は競技面を重視した結果とみられる。

 クラブは日本遠征こそ見送る方向ながら、国外キャンプは継続して検討中。現時点で最有力候補は絞られておらず、欧州内を中心に調整を進めている模様だ。

 久保を中心に日本で高まった注目度は依然高いものの、上位進出を目指す来季、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督のもと足固めを優先する決断となりそうだ。

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