【Jリーグ】モンテディオ山形と相田社長に懲罰。過去にもパワハラ、不適切発言で信用毀損

モンテディオ山形のエンブレム。(C)SAKANOWA

「けん責」処分。「従業員に聞こえる状況」での不適切発言など問題視、再発防止を要請

 Jリーグは6月18日、モンテディオ山形の代表取締役社長を務める相田健太郎氏とモンテディオ山形に対し、けん責(始末書をとり、将来を戒める)の懲罰処分を科したと発表した。

 Jリーグによると、相田氏は2026年2月24日、クラブ事務所内で報道機関の担当記者に電話し、「極めて不適切な発言」を行った。Jリーグはこの発言について、法令遵守や社会的規範の尊重を定めたJリーグ規約に違反し、さらに社会的批判を招いてリーグの信用を毀損したと認定した。

 相田氏に対する処分理由としてJリーグは、本件発言で使用された言葉について、「発言の経緯、動機、意図等にかかわらず、Jクラブ代表の言動として許容される余地のないあるまじきもの」と指摘。業務時間中に従業員らにも聞こえる状況だったため、従業員に不安を与えたほか、報道によってクラブとJリーグの信用を大きく損ねたとしている。

 また、相田氏は過去にも、従業員に対する威圧的言動などパワーハラスメント行為により、クラブとJリーグから厳重注意処分を受けていた。Jリーグは今回の事案について、「コンプライアンス意識やそれに基づく行動上の問題が十分に改善されていない」と判断した。

 一方、相田氏が担当記者へ直接謝罪し、報道機関に対しても発言の撤回と謝罪を行ったこと、本件を深く反省してアンガーマネジメントプログラムを受講するとともに、月額報酬の30%を4か月間自主返納することなどは考慮された。

 クラブに対してもけん責処分が科された。Jリーグは、クラブ代表による発言を防止できなかったことに加え、過去の事案を踏まえて代表取締役への継続的な監督が求められていたにもかかわらず、この発言後に適切な事実確認や是正措置などが行われなかったと指摘。ガバナンスと内部統制体制の整備・運用に不備があったと認定した。

 Jリーグはあわせて、モンテディオ山形に対し、同種事案の再発防止を目的とした実効性のある通報制度の整備など、必要な措置を講じるよう要請。ガバナンスと内部統制のさらなる強化を求めている。

 なおクラブは、過去の事案を受けて通報制度や相談窓口の設置、コンプライアンス研修の実施、定期アンケートなどを継続して行っており、ヒアリング結果では一定の改善傾向も認められたという。

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