なぜトランプ大統領はW杯に姿を見せないのか? 米国メディアが予想する“シナリオ”とは

北中米W杯抽選会での米国トランプ大統領。(Photo by Hector Vivas - FIFA/FIFA via Getty Images)

サプライズがある!?

 アメリカの公共放送『BBC』は6月26日、「なぜトランプ大統領はワールドカップに姿を見せないのか?(Why has Trump stayed away from the World Cup?)」と題した特集記事を掲載した。FIFA北中米ワールドカップ(W杯)はいよいよ決勝トーナメントに突入するが、開催国アメリカのドナルド・トランプ大統領は、いまだ試合会場を訪れていない。

 トランプ大統領は昨年12月の組み合わせ抽選会に出席。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長から「FIFA平和賞」の第1号受賞者として表彰された。大会前には「史上最も成功したW杯になる」と語るなど、積極的な関与が予想されていた。

 しかし、アメリカ代表の初戦となったパラグアイ戦、その後のオーストラリア戦、トルコ戦と姿を見せなかった。代わりにマルコ・ルビオ国務長官やウシャ・バンス・セカンドレディらが政府を代表して会場を訪れている。

 政治戦略家フェデリコ・デ・ヘスス氏は『BBC』に対し、「トランプ氏はUFCとの関係を重視してきた人物であり、レギュラーイベントではなく最大の舞台を好む。ワールドカップ決勝に出席するのが自然な流れだ」と分析。また、外国人サポーターの多いW杯会場では、外交・移民政策への反発からブーイングを受けることをホワイトハウス側が警戒している可能性も指摘した。

 一方、大会期間中のトランプ大統領はG7サミットへの出席やイランとの停戦交渉など外交面での重要な日程が続く。そんななか、アメリカ代表の初戦前日にはチームへ激励の電話をかけていたそうだ。

 FIFAのインファンティーノ会長は、7月19日にニュージャージーで開催される決勝にはトランプ大統領が出席し、優勝トロフィーを授与する予定だと明かしている。

 一方、ホワイトハウスのW杯タスクフォース責任者アンドリュー・ジュリアーニ氏は「彼はサプライズが好き。決勝前に現れることもあり得る」と含みを持たせている。グループステージ首位突破を果たしたアメリカ代表の今後の戦いとともに、トランプ大統領がいつスタジアムに姿を見せるのかも、大会終盤の一つの“見どころ”になりそうだ。