“過去最悪”強調の韓国メディアに森保監督「褒める報道をしてあげて」。日本の育成システムにも言及

北中米W杯を終えて韓国に帰国し、批判の嵐にさらされた韓国代表のホン・ミョンボ監督。憔悴し切った表情を見せた。写真:AP/アフロ

ライバルであり友人でもあるホン・ミョンボ監督を擁護。「『過去最悪』はないのかなと思います」

 FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)をベスト32で終えたサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の帰国記者会見が7月2日に都内のJFAハウスで行われた。

 そのなかで、日本代表の森保一監督に対し、韓国メディアから「韓国代表はグループステージで敗退し(1勝2敗)、過去最悪だと韓国国内で言われている。一方、森保監督のリーダーシップ、日本の育成、システムを見習うべきだという声がある」として、韓国代表の評価や改善に向けたアドバイスを求められた

 森保監督は韓国代表の状況について「ほとんど知らないので、軽々しくコメントできることは少ないかと思います」と前置き。そのうえで、日本の柏レイソルなどでもプレーした韓国のホン・ミョンボ監督とは「プライベートでも話したことがあり、E-1東アジア選手権でも対戦し、ライバルとしても、友人としても、お付き合いさせていただいていますが、『過去最悪』はないのかなと思います」と疑問を投げ掛けた。

「国のために身を粉にして頑張ってこられて、今回グループステージを突破できなかったかもしれませんが、世界の強豪の中で1勝はできていて、最後の試合は難しい舵取りを求められ、思ったような結果が出なかったかもしれません。結果を出すための最大限の努力はしていますし、最終的に我々も目標を達成できていません。プロの世界では結果が問われますが、すべて結果論で、やってきたことがダメかというと、そうだとは思いません。ホン・ミョンボさんをはじめとするスタッフ、選手が本当に国のために頑張ってきたということも考えていただいて、称賛もあっていいのかなと思います」

 韓国の育成システムにも言及し、全国大会で勝ち続けることが重視されている点について触れ持論を語った。「何が正解かは分かりませんが、日本では日本人に合う育成として、日本サッカー協会(JFA)がいろいろな発信をして、全国各地の一人ひとりの目の前の選手を人として育てることに情熱を注いでやってくれています」という、JFAのスタンスを強調した。

 森保監督は「韓国の方々も、サッカーに関係している方々が頑張っていると思いますので、褒める報道をしてあげてください」と呼び掛けた。代表チームへの強力なバッシングはサッカー界全体を否定することにもなりかねず、“前向き”に積み重ねを検証・評価することの大切さも訴えた。

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Posted by 塚越始