鈴木彩艶がパリSG完全移籍へメディカルチェック! 48時間以内にサイン、今季プレーする可能性は3クラブ

GK鈴木彩艶 写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA

移籍金はボーナス込み約66億円、2031年までの長期契約へ。

 イタリア・セリエAのパルマ・カルチョ1913に所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)GK鈴木彩艶(Zion SUZUKI)のフランス1部パリ・サンジェルマン(パリSG)への完全移籍が決定的となった。一方、2026-27シーズンに実際にプレーするクラブについては、3つの可能性が浮上している。

 イタリア人ジャーナリストのニコロ・スキラ氏は8月12日、鈴木のパリSG移籍について「取引成立、確認済み」とレポート。移籍金はボーナスを含め3600万ユーロ(約66億円)で、2031年6月までの契約を結ぶという。

 さらに48時間以内にメディカルチェックを受け、その後、正式にサインする予定だと伝えている。

 焦点となるのが、鈴木が今季どこでプレーするかだ。

 1つ目は、そのままパリSGに残って正守護神の座を争うプランだ。

 フランス人ジャーナリストのギヨーム・パチーニ氏によると、鈴木自身はパリSGでポジション争いに挑むことを望んでいるという。また、ルイス・エンリケ監督は移籍期間が終了するまでにフランス代表GKルーカス・シュヴァリエを夏の移籍期間内に放出したい意向だとされる。

 その場合、パリSGがGK陣を整理したうえで、鈴木が新天地で正守護神争いに加わる可能性が出てくる。

 2つ目が、ユベントスFCへの1年間の期限付き移籍だ。

 パチーニ氏はイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』の情報として、パリSGが鈴木のユベントスへの期限付き移籍を認めたと伝えている。ユベントス側は週末までの決着を望んでいるものの、費用など細部の調整が残されているという。

 さらに今後、鈴木の関係者との話し合いも予定されている。買い取りオプションなどを付けない期限付き移籍の条件について、鈴木本人を説得する必要があるとも報じられている。

 ユベントスは鈴木をGK補強の第一候補に据えているとされるが、獲得できなかった場合に備え、トッテナム・ホットスパーのイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ、レアル・マドリードのウクライナ代表GKアンドリー・ルニンも候補に挙げているという。

 そして3つ目が、同じトリノを本拠地とするトリノFCへの期限付き移籍だ。このプランも選択肢の一つとして浮上しており、パリSG移籍後にセリエAで引き続き経験を積む可能性が残されている。

 鈴木はパルマで2シーズンにわたって正守護神を務め、FIFA北中米ワールドカップ(W杯)でも日本代表として全試合フル出場した。パリSGが総額3600万ユーロを投じ、2031年までの長期契約を結ぶのであれば、中長期的な戦力として高く評価していることがうかがえる。

 一方、メガクラブ→即期限付き移籍で、結果的に“レンタル巡業”となって、保有先クラブでプレーできないというケースは日本人選手でも続いている。パリSGは鈴木を高く評価しているものの、世界最高峰の舞台でどこまで通用するのか、もう少し見極めたいという思惑もあるのか。間違いなく過去の日本人選手にはなかったGKとしての大型契約だ。果たして鈴木は“レンタル巡業”に陥ることなく、パリSGのゴールマウスを守ることができるのか。日本人選手にとって前例のない挑戦になる。

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