元名古屋のストイコビッチ氏、韓国代表監督に立候補! その条件とは?「ソウルに住むのであれば…」

ストイコビッチ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ピクシー「韓国サッカーを再び最高レベルに引き上げる自信がある」

 元名古屋グランパス監督で、セルビア代表を率いたドラガン・ストイコビッチ氏が、韓国代表の次期監督に強い関心を示している。韓国メディア『OSEN』が8月14日に報じた。

 同メディアによると、韓国『KBS』が13日、メッセンジャーを通じてインタビューを実施。ストイコビッチ氏は「韓国代表監督の仕事に関心があるのは事実」と明言したという。

 韓国サッカー協会は現在、暫定監督の選任を進めているが、ストイコビッチ氏が希望しているのは短期的な仕事ではない。長期的にチームを率いる正式監督への就任に意欲を示している。

 61歳のストイコビッチ氏は、アジアとの縁が深い。現役時代はJリーグの名古屋で7シーズンにわたってプレーした。引退後はクラブ運営に携わったあと、名古屋の監督に就任。1年目にリーグ3位でAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得し、2010年には名古屋をクラブ史上初のJ1リーグ優勝に導き、同年のJリーグ最優秀監督賞も受賞した。

 2013年まで名古屋を率いたあと、2015年から中国の広州富力を指揮。そして2021年2月、母国セルビア代表の監督に就任した。

 カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選ではポルトガルと同組になりながら、5勝2分の無敗で最終戦を迎えた。敵地でポルトガルを2-1で破り、グループ首位でW杯本大会へのストレートインを果たした。

 一方、本大会ではブラジル、カメルーン、スイスと同組になり、1分2敗でグループステージ敗退。それでも続投し、EURO2024ではセルビアを24年ぶりとなる欧州選手権本大会へ導いた。ただし、そこでも2分1敗でグループステージ突破はならなかった。

 2026年北中米W杯の欧州予選では、2025年10月にホームでアルバニアに敗れたあと、セルビア代表監督を退任。現在はフリーになっている。

 韓国代表との接点は今回が初めてではない。2024年7月にも、ストイコビッチ氏が韓国代表監督への就任を希望していると韓国内で報じられていた。そして今回、本人がその意欲を明確にした。

 ストイコビッチ氏は日本や中国で長年過ごしてきた経験を強調し、「アジアで仕事をした経験は十分にあります。文化や考え方をよく理解していて、現地の生活や文化に適応することにも何の問題もありません」と語った。

 さらに韓国で生活することについても、こう答えている。

「ソウルに住むのであれば、韓国在住も問題ありません」

 指導者としての自信も示し、「自分の指導方法には当然、自信があります。韓国サッカーを再び最高レベルに引き上げる自信があります」と意欲を示した。

 韓国代表については、ソン・フンミン、イ・ガンイン、ソル・ヨンウ、オ・ヒョンギュらを具体的に挙げ、「良い成績を残せるポテンシャルと才能を備えた選手たちで構成されている、非常に野心的なチーム」と評価している。

 一方、韓国が北中米W杯で決勝トーナメント(ラウンド32)に進めなかった要因については、「スタートは良かったものの、その後は集中力が落ち、チームの結束にも問題があるように見えました」と分析した。

 ただし、「内部で正確に何が起きているのか分からないため、軽々しく断定することは難しい」とも話し、まず選手たちの自信を取り戻す必要があるとの考えを示している。

 また、韓国サッカー協会を巡る最近の混乱についても把握しているという。

「雑音については知っています。ただ、どの国の協会にも問題はあります。あまり気にしていません。誰かが必ず問題を解決すると思っています」

 ストイコビッチ氏は来年1月のアジアカップを前に行われる予定の韓国代表の正式監督選考に、応募書類を提出する見込みだという。かつて日本で一時代を築いた「ピクシー(妖精)」が今度は韓国代表を率いることになるのか――。