【スペイン紙】バルサ16歳ファティが久保とウーデゴールを触発する存在に
マジョルカの久保。(C)RCD_MALLORCA ※クラブ公式ツイッターより
3人揃って活躍――その中でも、ファティがひと際強烈なインパクトを残す。
[スペイン1部 4節] マジョルカ 0-0 アスレティック・ビルバオ/2019年9月13日/イベロスター・エスタディ
スペイン紙『マルカ』は9月15日、「アンス・ファティがクボとウーデゴールのモチベーションを高めている」と題した記事を掲載。バレンシアCF戦で先制点を奪うなど1得点・1アシストと圧巻の活躍を見せたFCバルセロナの16歳ファティ(ギニアビサウ出身)が、それぞれレアル・マドリードから期限付き移籍しているRCDマジョルカの18歳・久保建英(日本代表)とレアル・ソシエダの20歳・マルティン・ウーデゴール(ノルウェー代表)を大いに触発しているとレポートしている。
久保はアスレティック・ビルバオ戦で途中出場から切れのあるドリブル突破で相手のファウルを誘いPKを獲得し、ウーデゴールはアトレティコ・マドリード戦で1ゴールを奪って勝利に導くなど、ともにサポーターの期待に応えるインパクトを残した。一方、ファティはそれ以上の活躍を見せ、スペイン中でさらなる脚光を浴びた。
ウーデゴールは数々のビッグクラブから獲得オファーがと届くなか、16歳でレアル・マドリーと契約を結びトップデビューを果たした。ただその年の途中からはカスティージャでのプレーが続き、そしてヘーレンフェーン、フィテッセを経て、今季スペインへの帰還を果たして現在の活躍につなげた。一方、久保はバルセロナがFIFAの規定である18歳以下の選手移籍に違反したとして13歳で日本に帰国。FC東京の下部組織を経て16歳でJ1デビューを果たし、実績を積んだのち、18歳になると同時にレアル・マドリード行きのチャンスを掴んだ。
つまり、久保もウーデゴールもバルセロナ行きの可能性があったものの、レアルへの道を選んだ点で共通する。そういった背景を追いながら、記事では「彼らはチャンスを掴むため、将来的にはレアル・マドリードへの復帰を果たすかもしれない。一方、ファティはバルサの多くのアタッカー陣が負傷により戦線から離脱するなか、エルネスト・バルベルデ監督のもと、このチャンスを掴み、“先輩たち”より飛躍を遂げた」と説明。ファティがスペイン中にもたらした衝撃を伝えている。
いずれにせよ、ファティ、久保、ウーデゴール――若いアタッカー陣が、スペインリーグを盛り上げる存在となっていることが分かる。次に期待されるのは、久保の初ゴール。間違いなくその日は近づいているはずだ。
マジョルカは1勝1分2敗で14位。次節は9月22日、アウエーでヘタフェCFと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]