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コパ・アメリカは『A代表』で参戦!「幅広い年代から選ぶ」と森保監督

日本代表の森保一監督。コパ・アメリカの編成について、「幅広い年代のメンバーになると思う」と語った。(C)SAKANOWA

Jリーグ開催期間、編成については「まだ具体的には申し上げられない」。

 日本代表全カテゴリーの2019年の年間スケジュールが12月11日に発表された。日本代表は6月14日から7月7日までブラジルで開催されるコパ・アメリカ(南米選手権)に臨むことが正式に決定した。

 すでに日本の出場は”内定”していて、その出場チームについて、Jリーグ開催期間と重なるため、東京五輪に臨む来年のU-22世代、さらにU-20世代などの可能性も取りざたされていた。

 そのメンバー構成について日本サッカー協会の関塚隆技術委員長は、「A代表で戦に行く」と明言した。

「森保監督は兼任とあって、活動がスケジュール的にIMD(インターナショナル・マッチデー)中心になり、どうしてもU-22代表と重なってきてしまいます。ただ、これまでの大会を踏まえ、戦い方はコーチングスタッフと選手に浸透してきています。個の成長とチームの成長を、2020年(東京五輪)につなげていくため、最大限の形をこれからも模索しながら続けていきたい」

 そのように語った関塚監督は、コパ・アメリカの陣容について次のように説明した。

「A代表で戦いに行きます。選手選考はこれから詰めていきますが、しっかりとしたA代表を作って、戦いに行きたい」

 国際サッカー連盟(FIFA)の規定で、クラブはA代表の選手が招集された場合、大陸別の大会には1年に一度派遣する義務がある。その規定で行くと、アジアカップに臨んだ選手が、コパ・アメリカで招集できなくなる可能性もある。

「現時点ではこのスケジュールのなかで、上手く融合を築きながらA代表とU-22(東京五輪チーム)の強化をつなげていきたい。大きなラージグループになる可能性もあるが、上手く期間を替えながらやります。その時の状況を見ながら、しっかり森保監督のもとで支えていきたいと思っています。また、アジアカップとコパ・アメリカ、(大陸別の年間2大会の出場について)招集義務はないが、出てはいけないという規定があるわけではありません。そこはご理解いただきたいと思います」

 関塚監督はそのように説明した。

 また、森保監督はコパ・アメリカのメンバー編成に関して、次のように語った。

「コパ・アメリカに臨むチームについては、これから選手の状況などにより変わり、どういう編成になるかは具体的には申し上げられません。幅広い年代からチームを組むことは考えられると思っています」

 さらに、南米選手権で「まだまだ学ぶことがたくさんある」とも語り、その点について次のように具体的に説明した。

「南米の選手が持っていて、我々日本代表が身につけなければいけないことがまだある。個人のスキルのところ、テクニックや判断力を上げること、もっとやっていかないといけないと思います。

 南米ではマリーシアという言葉があり、日本人は賢く戦うことを今年のロシア・ワールドカップ(W杯)でも西野監督が選手に自信を持たせ、やり切りました。マリーシアという言葉について、日本ではずる賢さと言われるが、日本の賢さをいろんな局面で発揮して、臨機応変さを身に付けていきたいです」

 コパ・アメリカのメンバーは、これからJリーグ側とも詰めていくことになる。5月から開催されるポーランドU-20ワールドカップにも主力が招集されるチームは出てくるだけに、Jリーグの戦力バランスを崩さない調整も必要になる。何かしら不公平は出てきそうだが……。また海外組も招集できるのかなど、日本協会にはネゴシエーションも求められそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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