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久保建英、鈴木唯人「移籍の可能性も承知している」。サッカー日本代表、山本昌邦TDが明かす

日本代表の久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

『10番』鈴木のパリ五輪招集も困難に!?

 日本サッカー協会は5月24日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選6月シリーズ(6日ミャンマー代表戦@ヤンゴン、11日シリア代表戦@エディオンピースウイング広島)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーを発表した。すでに最終予選(3次予選)進出が決まっているなか、久保建英、冨安健洋、遠藤航らベストと言えるメンバーが招集された。鎌田大地が復帰を果たしている。

 久保と鈴木唯人はU-23日本代表ではなく、このフル代表の活動に参加。この夏にパリ・オリンピックが控えているが、フル代表での活動優先になるのか、という質問に、山本昌邦ナショナルチームディレクター(TD)は、これまでもクラブ側と交渉してきたものの、FIFAの定めるインターナショナルマッチウィーク以外の招集は困難であると答えた。久保のみならず鈴木のパリ五輪の招集も難しくなったようだ。

「サムライブルー(サッカー日本代表)の活動が最優先であるのが基本中の基本。鈴木唯人と久保、この2人に関しては、長い時間をかけてU23チームでの招集に関してクラブと継続的にやり取りし、時間をかけて丁寧にやってきました。FIFAルールであるIW以外の招集はできないという結論に現状至っています。こちらに専念し、9月のワールドカップ最終予選に備える流れになっています」

 またその二人について、この夏の移籍の可能性があることも関係しているのか。そういった質問も受けると、山本TDは次のようにも答えた。

「私たちにとって、そこが一番の難しさ。FIFAのルールの中であり、移籍の可能性があることも承知しています。クラブ、代理人(仲介人)、本人を含め、難しい状況のなか、ヨーロッパオフィスのメンバーとも常に確認を取り合っています。

 具体的に今は何も決まっていませんが、(大会への選手登録など)期限が来るので、そこに向けて鋭意努力しますが、極めて難しい状況というのが今回の鈴木唯人選手と久保建英選手について、そういう状況だとご理解いただければと思います」

 そのように久保のみならず、U-23日本代表の主力として『10番』もつけた鈴木も、パリ五輪への招集は現状では難しいということだった。

関連記事>>【サッカー日本代表】久保建英、冨安健洋、遠藤航らベストメンバー招集、鎌田大地復帰、伊東純也は入らず。W杯2次予選6月シリーズ

 U-23日本代表は6月7日と11日、U-23アメリカ代表と米国カンザスシティで対戦する。

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