×

【なでしこ】「大きなケガなし」池田太監督は好感触、ル・トゥケ直前合宿レポート

パリ五輪前、新ユニフォームで撮影に臨んだなでしこジャパン。写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA

7月25日24時からGS初戦のスペイン戦!

[パリ五輪 GS]日本女子代表 – スペイン女子代表/2024年7月25日24:00(現地17:00)/スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール

 パリオリンピックに臨むサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は7月15日から19日まで、フランスのル・トゥケで直前合宿を行い、その最終日にはコロンビア女子代表とのトレーニングマッチ(完全非公開)で打ち上げた。

 五輪は中2日で初戦から決勝まで、移動を含む連戦が続く。なでしこジャパンは昨年からこの“ハードスケジュール”をあえて時々組み、体感を含めて課題などを摘出してきた。

 清水梨紗は「このパターンにはだいぶ慣れて、自分自身の疲労度も分かってきました」と言う。ル・トゥケは涼しく、雨天時には長袖が必要なほど気温が下がった。そしてコロンビア戦ではちょうどぶり返し、フランスの暑さの中での試合も経験できた。

 池田太監督は「せっかく暑い日本でトレーニングしてきたので、暑い中でいい相手とトレーニングマッチができて、しかも17時キックオフというグループリーグと同じ時間に設定できたのも良かったです」と頷く。内容は完全シークレットだが、45分ハーフにより、様々な確認作業を行えたということだ。

「確認はしてもしきれないもの。コンディション的にも、長い時間プレーしてもらいたい選手にはしてもらったり、大きなケガなく終えられたのは良かったです」(池田監督)

 20日にはパリ五輪グループステージ初戦スペイン女子代表戦が行われるナントでの調整に入った。

 ここからは丸4日間をトレーニングに当てる。キャプテンの熊谷紗希は「もう一段階、より詰めていきたい」、田中美南は「高い位置でボールを動かせるシーンが多く作れてきていますが、そこからの連係をさらに高めないといけない」と、特にフィニッシュ面の課題を挙げていた。

 当初から選手も22人体制でしっかり準備を積んできた。また日本出発前の壮行試合から、トレーニングマッチの組み方も理想的である。昨年の女子ワールドカップ(W杯)から、なでしこジャパン全体として、本番を見据えての準備がとても申し分ない。あとはメダル獲得へ――思い切り挑むだけだ。

 なでしこジャパンのパリ五輪GS初戦、パラグアイ戦は日本時間7月26日0時(24日24:00)から行われる。

【PHOTOギャラリー(8枚):新ユニフォームで登場。笑顔の長谷川唯&清水梨紗】

取材・文・写真/早草紀子

Posted by 早草紀子

Ads

Ads