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【なでしこジャパン】長谷川唯「そのシュートに可能性がないなら絶対打たないほうがいい」。日本女子代表、パリ五輪前哨戦は未勝利で終わる

日本女子代表の長谷川唯。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「毎回『これが本大会でなくて良かった』という話をしていたら何も成長しない」。マンチェスター・シティで身に付ける勝者のメンタリティ。

[She Believes Cup 3位決定戦] ブラジル女子代表 1(3PK0)1 日本女子代表/2024年4月10日05:07(現地9日16:07)/Lower.comフィールド

 パリ・オリンピックに出場する強豪4か国による「She Believes Cup」、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)はブラジル女子代表戦との一戦、1-1の同点で終わり、PK戦では3人連続で失敗し0-3で落とし4位に終わった。パリ五輪前哨戦、日本は初戦アメリカに1-2で敗れており、未勝利で終えた。

 インサイドハーフで先発した長谷川唯は攻撃の起点となって、田中美南の先制点を演出した。マンチェスター・シティでプレーする日本のキーパーソンは、「点を決められてからのバタバタ感とか、全然バタバタする必要はなかった。ボールを取ったあと、そんなに裏に蹴る必要があるのかなとか、せっかくスペースが空いていたりとか、勝手にスピード上げて相手ボールにしてしまうシーンも本当に多かった」と、単独で仕掛けてピンチを招く場面が多かった点を悔やんだ。

「ピッチの中で声をかけてもそれを伝えきれない部分があり、セーフティにとベンチから言われている時も、そのバランスによっては自分自身はもっと(パスを)つなげたと思う。1試合目と同様に、急ぎ、攻め急ぎ過ぎたところもあったりとか、前に人数がいないのにどんどん前にボールを入れていったり。落ち着かせる場面が本当に少なかったのかなと思います」

 今回負傷により不参加だった遠藤純、猶本光、さらにようやく戦列復帰した宮澤ひなた(この日途中出場)といったタレントがいると、ボールを一旦収めるという時間を作れていた。経験もあるが、とにかく思い切って仕掛けていく……が、3トップ的な布陣であることも影響し、連動性がなく明らかに無謀ではないか、というシーンも目立った。

 そして長谷川自身はゴールに絡んだことより、もっと左サイドから崩したかったとも課題を挙げた。

「(田中の先制点は)スペースに置けばいけるという印象が前半からあったなか、いい形を作れたとこまでは良かったです。でも、(北川)ヒカルの左足からいいボールが何度も上がっていた。上がったけど点に繋げられなかったのは本当に反省点です。ディフェンダーもしっかり守ってくれたなか、前でしっかり攻撃で点を決め切れなかったのは、中盤から前の選手として責任の大きさを感じています」

 また1-1に追い付かれたあと、日本は遠目からのフィニッシュが増えた。

「崩しきれるところは崩した方がいいし、攻め急いでるところがあると言いましたが、そのシュートに可能性がないなら絶対打たない方がいい。その使い分けは本個人個人が絶対やらなければいけない」

 そのように立ち上がりなどの一発狙いのショットは効果がある一方で、長谷川は勝負どころでの意図と可能性があまり感じられないシュートも課題に挙げていた。

「アメリカ戦ほど押し込まれている印象がなくて、勝手に自滅したなという印象もあります。システムどうこうというのではなく、中(選手たち)でどうにかできた試合ではあるかなと思います」

 むしろパリ・オリンピック前に、得るものの多い敗戦となったと言える。ただし――長谷川はそうした『大会前で良かった』論にも疑問を唱える。

「日本はやはり3人目を使って抜ける動きが得意だと思います。いい形が今日もたくさん作れて、負けてはいけない相手でした。毎回『これが本大会でなくて良かった』という話をしていたら何も成長しない。勝たないと何も始まらないでしょっていう感覚は自分では持っています」

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 長谷川が口にしたシティで身に付ける勝者のメンタリティ。パリ五輪でのメダル獲得へ……いや金メダルを目指すために、長谷川はまず勝利を欲していた。

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