大分が「J3経験クラブ」として初のJ1昇格を果たす
大分トリニータ(C)SAKANOWA
「J1経験クラブ初のJ3降格」から這い上がる。
[J2 42節] 山形 – 大分/2018年11月17日/NDスタ
大分トリニータがJ2最終42節のモンテディオ山形戦、星雄次が先制点を決め、アディショナルタイムに追い付かれたものの、通算23勝7分12敗の勝点76の2位で、来季のJ1昇格を決めた。
立ち上がりからボールを支配する大分は、18分、右サイドを抜け出した岩田智輝のクロスを逆サイドから中央に入り込んだ星が右足でしっかり合わせて先制に成功! その後もアウェーチームがボールを保持しながら山形の鋭いカウンターに対抗。そのなかでチャンスを掴んだものの、90+1分にアルヴァロ・ロドリゲスに決められてしまう。
一時は騒然となったが、松本、町田が引き分けたことで2位が確定。歓喜の輪が出来上がった。
大分は2013年にJ1復帰を果たしたものの1年でJ2へ降格。2015シーズン、J2の21位に終わり、「初のJ1経験クラブとしてのJ3降格」を喫してしまう。
しかし2016シーズン、片野坂知宏監督のもと、1年でJ3優勝を果たしてJ2復帰。そして今季、大分らしく浮き沈みのあるシーズンではあったが、パススタイルを貫いて、なおかつ粘り強さも一段と増して、ついに自動昇格圏の2位以内を確定。6年ぶりのJ1復帰を成し遂げた。
大分は「J3経験クラブとして初のJ1クラブ」にもなった。大分にとって、それもまた一つの勲章になりそうだ。
文:サカノワ編集グループ