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【浦和】最後にブレた最低勝点1か、何としても勝点3か

浦和の西川周作。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

土壇場での山中投入のメッセージは――。

[J1 29節] 浦和 0-1 大分/2019年10月18日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズ対大分トリニータの一戦、両チームともにスコアレスで迎えた90+3分、アウェーチームのカウンターが見事にハマり、三竿健斗のクロスに後藤優介がヘッドで合わせ、大分に勝点3をもたらした。

 前半は大分、後半は修正した浦和が主導権を握る展開になった。大槻毅監督から浦和の選手たちには、次のような指示が出ていたという。

「まずスタートは両チーム勝点1で始まり、試合状況によって『1』のまま終わらせるのか、『1』を『3』にする狙いを持つのか。そこはしっかり判断していくように」

 つまり最低限「勝点1」の意識でリスクを最小限に抑え、チャンスがあればゴールを狙う――。そういったイメージを共有していた、はずだった。

 90+1分、大槻監督は最後のカードで、攻撃的な山中亮輔を投入する。これで”絶対に勝点3を取りに行く”というメッセージに捉えた選手もいたに違いない。そこでバランスは崩れた。

 攻撃に比重を一段と強めた。すると、むしろ「勝点1でOK」と対応していた大分のカウンターにハマってしまったのだ。ホームチームのリスク管理はこの土壇場で、おざなりになってしまった……ある意味、捨て身の攻撃に出てしまったと言えた。

 大分の片野坂知宏監督は試合後の記者会見で言った。

「(最後のカウンターは)状況を見て『思い切っていっていい』と言っていましたが、90分間バランスを崩さないことだけは徹底していました。そこは紙一重。最後まで何があるか分かりません。今開催されているラグビー・ワールドカップとも共通するところかもしれませんが、チームとして強い気持ちで諦めずにいれば、こうしてご褒美があるのかなと思いました」

 一方、浦和のGK西川周作は悔やんだ。

「(試合終盤は)勝点3を全体としてほしがっているとは感じました。本当にギリギリのところで、(点を)取るか、取られないかのところで、しかしカウンターを決められてしまいました。防げる失点でもありました、ただ、その攻める姿勢は忘れずにやっていかなければいけないと思います」

 この日もキャプテンマークを巻いて戦った興梠慎三は、「最後(失点シーン)は誰かがファウルしてでも、プレーを切らないといけない場面でした。自分たちの弱さが出てしまった」と唇を噛んだ。

 バランスを崩さない――。この試合に限っては、それを口酸っぱく言ってきた片野坂監督のスタンスが奏功した。勝点43に伸ばした大分、勝点35に沈む浦和。その成績が物語るように「一瞬の隙」が明暗を分けた。

 浦和は9勝8分12敗(30得点・42失点)の勝点35のまま。一方、大分は11勝10分8敗(32得点・27失点)で勝点を43に伸ばした。

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[文:サカノワ編集グループ]

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