×

【浦和】新加入ショルツが会見で決意「私はチームプレーヤー。目的は、何より勝つこと」。あの日本代表GKに“衝撃”

浦和に加入したアレクサンダー・ショルツ。(C)URAWA REDS

「みなさん、こんにちは」「頑張ります」と日本語でも呼び掛ける。

 J1リーグ浦和レッズに加入した元U-21デンマーク代表のDFアレクサンダー・ショルツ( Alexander Scholz )が8月7日、オンラインによる加入記者会見を行った。28歳のセンターバックは「新しいチャレンジをしたかった」と、浦和でのプレーを決めた理由などを語った。

 2020-21シーズンはデンマークリーグのFCミッティランで守備の要として、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ6試合を含め公式戦45試合・10ゴールを記録。選手の投票で選ばれるデンマークリーグの最優秀選手(MVP)にも選ばれた。 また2019-20シーズンにはデンマークリーグ制覇も成し遂げている。

 ショルツは「みなさん、こんにちは」と日本語で切り出すと、英語で次のように続けた。

「長く時間がかかりましたが、やっと来ることができました。しっかり準備をして、1日も早くフィットしたいです。しっかり前向きに挑み、9日にはすぐ試合がありますが、みんなをサポートしながら、積極的にコミュニケーションを取っていきたいと思います」

 そして日本、浦和を選択した理由について、次のように語った。

「今までヨーロッパでプレーしている時から、新たなチャレンジを思い描いていました。母国やベルギーでプレーしてきて、今度は人間性のところでチャレンジするため、浦和に行くことを決めました。浦和にはアジアで残してきたインパクトがあり、チームで求められるレベルも高く、そこに理想が合致しました。文化的にも、サッカーの面でも、以前日本に来た時に試合を見させてもらいましたが、素晴らしいサッカー文化と質だと感じました。その時、日本でプレーしたい気持ちが沸いてきました。やっと、そのチャンスを得て、ここに辿り着くことができました」

 浦和については「いろいろな試合を見て、自分の力、アイデアをどのように生かし貢献できるのを考えてきました」と言い、次のように意欲を示した。

「ゲームの温度を感じ取りながらゲームをコントロールするところ。保持するタイミング、急ぐタイミング、ゆったり流れを掴んでいくタイミング、そしてテンポを上げる時は上げていく。そこを見せていきたいです。3ポイントをしっかり掴む時、チームメイトに伝えたり、そのように表現できたらと思います」

「10年以上キャリアを積んでも自分自身を説明するのは難しいです。パサーではなく、前へボールを持ち運んでいくタイプ。面白いタイプかもしれないとは自負しています。そうしたなかで、ゲームをコントロールしていきます」

 また昨季10ゴールは奪っているが、「クリーンシートにすることをまず重視しています。ゴールよりも、まず無失点に抑えることから試合に入っています」と、あくまでも生粋のセンターバックであると強調した(父のケントさんもデンマークのプロ選手でディフェンダーだったとのこと)。

「私はチームプレーヤーです。チームメイトがよく映るように、プレーしやすいように心掛けていきたい。その目的は、何より勝つことです。何かに向かって前進しているところを見せていきたい。勝って素晴らしい思い出に残る、そんな勝利を皆さんに届けたいと思います」

 知っている日本人選手、そしてJリーガーについて聞かれると、ショルツは次のように答えた。

「川島(永嗣、RCストラスブール)選手は、凛とした人格者でインパクトを受けました。フランス語など複数の言語を扱い、衝撃を受けました(ベルギーのスタンダール・リエージュでチームメイト)。ここに来る前、いろんな方から日本の情報をもらいましたが、『ショルツ、日本で絶対プレーしたほうがいいぞ』と言われてきました。(最も気になるJリーガーは?)幸いなことに浦和でチームメイトになりますが、一番気になるのはキャスパー(ユンカー)です。その活躍ぶりは印象に残っています」

 そして最後は「頑張ります!」と、日本語で締めくくった。

  ショルツは1992年10月24日生まれ、デンマーク出身、28歳。189センチ・84キロ。キャリアは、ヴェイレBK(デンマーク) ― UMFストヤルナン(アイスランド) ―スポルティング・ロケレン(ベルギー) ―スタンダール・リエージュ(ベルギー) ―クラブ・ブルージュ(ベルギー) ―ミッティラン ― 浦和。 背番号は「28」。

注目記事:【浦和】サッカーは友達を作るために。トーマス・デンが難民キャンプを経ての壮絶な人生を語る。東京五輪アルゼンチンを撃破した豪州代表キャプテン

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads