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「3人だけでやるわけではない」堂安律が南野拓実、中島翔哉との”トリオ”に言及

日本代表の堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

見据える先は「もっと中心になっていけるように」。

[キリンチャレンジカップ] 日本 4-0 キルギス/2018年11月20日/豊田スタジアム

 日本代表のMF堂安律は森保一監督の就任後、全5試合に出場して1ゴールを記録。先日のキルギス戦では途中出場から中島翔哉のゴールをアシストしてみせた。

 南野拓実、堂安律、そして中島翔哉と、これで新生日本代表を象徴するトリオ全員にゴールが生まれた。そんな話題が振られると、堂安は首を傾げた。

「チームは3人でやるものではないですし、3人がゴールを決めたから”良い”というわけでもない。ただ、(投入後に)アグレッシブなサッカーができたと思いますし、ワクワクさせられるようなプレーができたのであれば、良いかなと思います」

 3人で素晴らしいプレーを見せられば、それに越したことはない。欧州の厳しい戦いを乗り越えてきた南野、中島とは息も合っていると感じる。

 ただ、そのトリオに執着はない。誰とでも高い次元でのプレーを見せられるという自信も身につけつつある。むしろ、誰が出ても特長を引き出し合うことに、課題を感じているようでもある。

 彼のなかでは、さらにチームを引っ張っていくぐらいの存在になっていきたいという渇望がある。20歳になったが、年齢は関係ない。1月のアジアカップに向けて、まだ選考されるとは思っていないと前置きしつつ、「オランダでさらに自信をつけて、もっと自分が中心になっていけるように、こだわってやりたいと思います」と強い意欲を示していた。

 所属先のフローニンゲンは25日にはアウェーでフェイエノールトと対戦する。最近2連勝と調子を取り戻しつつあるフローニンゲンで、オランダに戻ったばかりの堂安は出場機会を掴めるか。チャンスを掴めば、どのようなプレーを見せてくれるのか。注目の痺れる一戦がすぐに待っている。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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