大騒動の試合後、イニエスタは強調「オルウェイズ・トゥギャザー」
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ。(C)SAKANOWA
アディショナルタイム約20分の神戸対清水戦のあと、SNSで「今日はタフなゲームだった」。
[J1 33節] 清水 3-3 神戸/2018年11月24日/IAIスタジアム日本平
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタは、負傷者二人、退場者一人(90分間にさらに一人)が出たアディショナルタイム「19分50秒」の末に3-3に追い付かれた清水エスパルス戦のあと、自身のSNSのツイッター(アカウント名は、@andresiniesta8)を更新し、次のようにスペイン語と英語で綴った。
「チーム全体の最高の努力! 今日はタフなゲームだった! 私たちは良いところもそうでないところも、改善するために示すことができた。ファンの皆さん、ありがとう! いつも一緒だ(英語文:Great effort from all the team! Tough game today. We show good things with other to improve. Thank you fans! Always together)」
今回は「オルウェイズ・トゥギャザー」という一言に、清水エスパルスをはじめとしたサッカーファンにも向けたものでは――と、いろんな意味が込められているように感じてしまう。
乱闘騒ぎの際にはイニエスタがルーカス・ポドルスキやウェリントンの仲裁に入り、試合後にポドルスキを挑発してきた松原后を引き離したりしていた。その冷静な対応が光っていた。
もちろんアディショナルタイムの間、イニエスタ自身も戸惑いながらプレーしていたのは見て取れる。しきりに、もう試合終了ではないかと訴えていたが、主審は頷くだけでアディショナルタイムを伸ばしていった。プレーしていた選手たち自身が、誰よりも不安を抱えているようだった。
前代未聞のアディショナル約20分と、その間に起きたことが、こうしてJリーグのニュースとして世界に発信されていく。それは決してイニエスタも望んでいることではないはずだ。ただ、さまざまな判定問題で物議を醸した今季を、ある意味象徴するような出来事が起きてしまったとも言えた。
文:サカノワ編集グループ