今季一度も一桁順位になれず。千葉がフアン・エスナイデル監督の来季続投を発表
ジェフユナイテッド市原・千葉のフアン・エスナイデル監督(中央)。(C)SAKANOWA
ハイライン・ハイプレスを貫くのか、修正を施すのか? ”3年目の正直”に懸ける。
ジェフユナイテッド市原・千葉は11月27日、フアン・エスナイデル監督の来季続投を発表した。J2・2年目の今シーズンは開幕から躓き、中盤戦で一時立て直しの兆しを見せたものの、結局、一度も一桁順位になれないまま、16勝7分19敗の勝点55の14位でフィニッシュしている。
フアン・エスナイデル監督はスペイン出身(アルゼンチン国籍も取得)の45歳(1973年3月5日生まれ)。スペインリーグのヘタフェCFで監督として経験を積み、2017年に千葉の監督に就任。Jリーグで初めての指揮となった。
ハイライン・ハイプレスの戦術を採用し、1年目はJ2・6位でクラブを3年ぶりの昇格プレーオフに導いたが、名古屋グランパスに敗れて準決勝敗退を喫した。
そして10年ぶりのJ1復帰を唯一無二の目標として臨んだ今季、相次ぐケガ人の影響などもありスタートダッシュに失敗。さらに他チームに対策を練られて、背後にできたスペースを攻略される失点を重ねた。リーグ2位となる72得点を記録したものの、リーグワースト2位タイの72失点を喫した。
ハマったときの攻撃力は凄まじいが、シーズンを通して守備を安定させることができなかった。また守備に軸足を置こうと試みると、バランスを崩して負けてしまう試合も見受けられた。
エスナイデル監督の下、そのハイラインのスタンスを貫くのか? それとも何かしら大幅な修正を施すのか? 2019シーズンの体制が決定したことで、クラブが補強を含めてどのような手を打って出るのか注目される。ジェフユナイテッド市原・千葉は、フアン・エスナイデル監督とともに”3年目の正直”に懸ける。
文:サカノワ編集グループ