【浦和】ATにキャプテンマークを巻いたズラタン「誇らしい数分間だった」
天皇杯決勝のあとの優勝セレモニーで笑顔を浮かべるズラタン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
柏木、興梠…そしてアディショナルタイムに託される。
[天皇杯 決勝] 浦和 1-0 仙台/2018年12月9日/埼玉スタジアム2〇〇2
90+5分、2018シーズンの浦和の最後のカードで投入されたのがFWズラタンだった。そしてパワープレーを仕掛ける仙台に対しプレッシャーを与え、試合を1-0のまま終わらせて、天皇杯制覇の喜びをピッチ上で噛み締めた。
ズラタンの左腕には浦和のキャプテンマークが巻かれていた。途中交代した柏木陽介から副キャプテンの興梠慎三へ、その興梠からズラタンに託される。
「キャプテンマークは試合の流れのなかでつけることになっただけだけれど、記憶に残るし、誇りに思える数分間になったよ。ただ、何よりもタイトルを獲れたことが一番。本当に幸せでした」
そしてズラタンは、さらに誇れるものがあると胸を張って言った。
「本当に難しいシーズンの始まり方だっただけに、優勝で締めくくれれるなんて嬉しいよ。この先の休暇も楽しみ。何よりこのチームメイトが僕にとって誇りです。彼らがいてくれたことで、このタイトルを獲得できました。この仲間が僕の誇りです」
短い時間とはいえ決勝の戦いを終えたズラタンは、柔和な笑みを浮かべた。
文:サカノワ編集グループ