【仙台】シュミット・ダニエルにとって天皇杯決勝は「すごく刺激的な場だった」
天皇杯決勝に臨んだ仙台のシュミット・ダニエル。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
日本代表として2019年1月、アジアカップへ。
ベガルタ仙台は12月9日の天皇杯決勝・浦和レッズ戦、宇賀神友弥のスーパーショットに沈み0-1で敗れた。悲願でもある初の主要タイトル獲得まであと1勝と迫り、終盤は猛反撃に出て浦和ゴールに迫ったものの、追い付くことはできなかった。
GKシュミット・ダニエルは試合後に悔しさを噛み締めつつも、「すごく刺激的な場でした。一生忘れない試合になりました」と振り返った。
ただ、その経験をアジアカップにつなげたいか――そう聞かれたシュミットは首をふり、次のように言った。
「天皇杯決勝とアジアカップはまったくの別です。この天皇杯での経験を、来年の天皇杯につなげないといけないと思いますから」
天皇杯で味わった悔しさは、天皇杯でしか返せない。一つひとつ勝ち上がっていく”一発勝負”のトーナメント表ならではのスリリングさを、むしろ仙台のサポーターと堪能しつつ、辿り着いたファイナルの舞台だった。埼玉スタジアムでゴール裏を染めた仙台サポーターは、人数で相手にかなわなくても声量では負けていなかった。そのみんなのためにも、彼は仙台でのリベンジを誓っていた。
その後、12日にアジアカップ日本代表のメンバー選出も発表された。彼は「日本代表の自覚と責任を胸にチームに貢献し、アジアチャンピオンになるために全力を尽くします」と決意を示していた。シュミットにとっても、仙台サポーターにとっても、より楽しみな2019年が始まる。
文:サカノワ編集グループ