FIFA選定のMOMに土居聖真!「『巨人』に最高のパフォーマンスを見せたい」
クラブW杯の鹿島対グアダラハラ戦、FIFA選定のMOMに選ばれた土居聖真。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
永木の先制点をアシスト、逆転弾のPKももたらす。
[クラブW杯 準決勝] 鹿島 3-2 グアダラハラ/2018年12月15日/ハッザーア・ビン・ザイド(UAE)
UAEクラブワールドカップ(W杯)準々決勝、アジア代表の鹿島アントラーズが北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)に3-2の逆転勝利を収め、準決勝にコマを進めた。鹿島は19日(日本時間20日1時30分~)にヨーロッパ代表のレアル・マドリー(スペイン)と対戦する。
この試合で主催者のFIFA(国際サッカー連盟)が選定するマン・オブ・ザ・マッチには、2ゴールをもたらしたFW土居聖真が選ばれた。
この日は2トップの一角で先発。49分にセルジーニョのパスから左サイドに抜け出してクロスを放ち、永木の1-1に追い付く同点ゴールをアシスト。さらにペナルティエリア内での切り返しから相手のタックルが足に当たりPKを獲得。69分、このPKをセルジーニョが決めて逆転に成功した。
土居はFIFA公式サイトで次のようにコメントしている。
「これが鹿島アントラーズ。最悪の状況でも決して諦めない。グアダラハラのテクニックの高さと背後を突く動きに苦しんだものの、ハーフタイムを挟んで修正してアジャストできました」
安部裕葵が投入されたあとの後半開始から、鹿島は息を吹き返すことに成功。ピンチはあったものの、前線の厚みや迫力を生み出して、そのなかで土居も持ち味のスペースを突く動きや機敏な仕掛けからチャンスを作り出していった。土居のようなタイプが、こうした世界大会でより生きることを実証した一戦にもなった。
準決勝はレアル・マドリーと対戦する。土居にとっても2016年以来の対戦となる。2年前のレアル・マドリーとの決勝でも2トップの一角で先発した。2-2の88分までプレーし、鈴木優磨と交代。しかし鹿島は延長戦で2失点を喫し、結局、2-4で敗戦。チーム力の差を見せつけられた。
「試合を通じて集中することが大切。一瞬でも集中を切らせば命取りになる。巨人(レアル・マドリー)に対し、僕たちのベストなサッカーを表現したい」
鈴木が不在のなか、初戦で躍動した土居がレアル・マドリー戦でも鍵を握りそうだ。鹿島のナンバー8のゴールに絡む活躍を、ぜひ期待したい。
鹿島対レアル・マドリーは現地UAEの19日20時30分、日本時間の20日1時30分から行われる。試合の模様は、日本テレビ系列の地上波で生中継される。
文:サカノワ編集グループ