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【川崎】鬼木達監督が「格好いい」と唸った家長昭博の活躍ぶり「苦しい時に一番走っていた」

Jリーグ2018シーズンの最優秀選手賞を受賞した家長昭博。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

リーグ最優秀選手賞を受賞した32歳のレフティ。「プレーからメッセージを送れる」

 川崎フロンターレのMF家長昭博は2018シーズン、圧巻のパフォーマンスを常に見せつけてJ1リーグ2連覇に貢献した。最終節ではアディショナルタイムに美しいターンから持ち込んでのクロスから2-1とする逆転のゴール(オウンゴール)をもたらし、ホームのサポーターに歓喜を届けた。そしてJリーグアウォーズで、2018年の最優秀選手賞を受賞した。

 今季リーグ32試合6得点を記録。32歳のレフティがチームにもたらしたものは、その数字だけには表れない。

 川崎の鬼木達監督は彼の活躍ぶりについて、次のように語っていた。その言葉からも彼の存在の大きさがうかがい知れる。

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 (家長の今季のパフォーマンスについて)素晴らしいの一言に尽きます。

 僕自身もそうですけれど、何より選手からの信頼が厚く、一段とそれが深くなったと感じます。

 彼は多くを口にはしませんが、背中で、そしてプレーで語ることができます。そんな選手は滅多にいません。

 何より責任感がすごくついたと思います。もちろん昨年も持っていましたが、今季、最後の最も苦しい時間に一番走っているのがアキでした。そういった点も含め、今季の働きぶりは素晴らしいと思います。

 いろいろなことを、しっかり見ています。若い選手のことも見ています。発言は多くしないけれど、いろいろなところでフォローしてくれて、いろいろできてしまう。格好いいですよね(笑)。

 上手いだけではなく、強さがあり、走って推進力をもたらせる。彼が走ればチーム全体が「行く」、止まれば「大事にしろ」「ゲームをコントロールするときだ」と伝わる。そういった一つひとつのプレーからメッセージを発せられる。それもそう簡単にできることではありません。

 素晴らしい選手に共通して言えることですが、自分で考えられる力を備えています。数字では見えない貢献度も高いですね。だからこそ、貴重な存在なのでしょうね。

文:サカノワ編集グループ

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