引退した小笠原満男が東北復興イベントで語った不変の鹿島スピリッツ
小笠原満男。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「僕ら真剣にやります」。盛岡市出身の山本脩斗、仙台市出身の遠藤康も参加。
2018シーズン限りで鹿島アントラーズを引退した小笠原満男が1月4日、地元の岩手県の富士大で催された東北人魂フェスタ「東北人魂を持つJ選手の会」のイベントに参加。近隣の各地から参加した小学生とミニゲームなどで汗を流した。
その冒頭であいさつに立った小笠原が語ったスピーチは以下の通り。変わらぬ東北人魂であり、鹿島スピリットを感じさせた。
「去年まで鹿島アントラーズでプレーしていました小笠原満男と言います」
そう切り出した小笠原は、「真剣に戦うこと」の意義を強調した。
「今日はここにいる素晴らしい選手、OBたちとそれぞれのチームが試合をできるので楽しみにしています。が、僕ら真剣にやります。やっぱりプロサッカー選手ってすごいなと思ってほしいですし、みんなにも頑張ってもらいたいので、真剣にやります。なので、皆さんも真剣にやって、勝ちにきてほしい。優勝チームを決めるということなので、ぜひ優勝を目指して頑張ってください。よろしくお願いします」
東日本大震災後の2012年にこの活動はスタート。岩手や東北からJリーガー、そして日本代表選手を輩出していきたい――という想いで展開されてきた。今回は鹿島アントラーズの岩手県盛岡市出身の山本脩斗、宮城県仙台市出身の遠藤康も参加。小笠原は言葉通り時に本気のプレーを見せて、抱いている”強い想い”を伝えたという。
小笠原がこれからどのように東北と、そして鹿島と携っていくのか。こうした活動から、今後さらに新たな展開につながっていきそうだ。
文:サカノワ編集グループ