タイトル獲得へ――横浜F・マリノス始動
ランニングのあとパスゲームで汗を流したマルコス・ジュニオール。(C)SAKANOWA
新助っ人のマルコス・ジュニオールがサポーターにあいさつ。
横浜F・マリノスが1月10日、新横浜公園球技場で始動した。この日は練習前に全体ミーティングが行われ、選手たちによると、アンジェ・ポステコグルー監督、黒澤良二社長が「タイトル獲得」「日本一」を掴むことを目標に戦おうとあいさつがあったという。
午前11時過ぎにピッチに現われた選手たちはまず一列になって、集まったサポーターにあいさつ。新助っ人の元U-20ブラジル代表ストライカーのマルコス・ジュニオールは両手を広げて声援に応えた。
この日は全体のメニューは組まれず完全フリー。選手たちはゆっくり芝生の上を走って体に刺激を与えながら汗をかき、そのあと、パスゲームやパス交換など軽く体を動かしてボールの感触を確かめていた。
2002年から在籍し先日引退を発表した中澤佑二、この日浦和レッズへの移籍が発表された山中亮輔、12月末で期限付き移籍の期限が切れた久保建英らの姿はない。一方、マルコス・ジュニオールをはじめ、李忠成、三好康児、広瀬陸斗ら新加入選手は既存選手にいろいろ用具や飲料の置き場や種類、練習場への道順など手筈を聞きながら、やや緊張しながらも時折笑顔を浮かべて初日を送った。2019年がスタートしたのだと、改めて実感させる光景でもあった。
昨年日本代表デビューも果たしたMF天野純は、「祐二さんがいないのは不思議な感じがします。ただ自分がチームの象徴になるぐらいにやっていきます」と決意を示していた。
2013年度の天皇杯制覇から5シーズン、タイトルを獲得できずにいる。2017年度は天皇杯、昨年はルヴァンカップと、いずれも決勝で敗れ、優勝にあと一歩及ばなかった。その悔しさを晴らすため、横浜FMが新シーズンへの一歩を踏み出した。
文:サカノワ編集グループ