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PK外した青森山田の三國ケネディ「決勝では蹴りません」

ユース日本代表にも選ばれる青森山田高の三國ケネディエブス。(C)SAKANOWA

今大会初ゴールを決めたが、3失点とPK失敗で反省。

[全国高校サッカー選手権 準決勝] 尚志 3(2PK4)3 青森山田/2019年1月12日/埼玉スタジアム2〇〇2

 ユース日本代表にも選ばれる青森山田高のCB三國ケネディエブスが1月12日の高校選手権・準決勝の尚志戦、一時2ー1と逆転とする自身今大会初となるゴールをヘディングで決めた。しかし試合は計3失点を喫し、PK戦までもつれ込む激闘に。三國は2人目のキッカーで登場したものの失敗。それでも他のチームメイト4人がしっかり決めて、決勝進出を果たした。

 三國がこの年代の尚志との試合に臨むのは今回が初めてで、「東北対決ということもあり、少し緊張しました」。

 26分、染野唯月に前へ入られて先制点を決められたが、「自分たちのリズムでいけば得点できると思い、焦りはなかった」という。

 後半、青森山田がさらに攻勢を強める。そして1-1で迎えた63分、左からのコーナーキックを三國が肩で押し込み、チーム2点目を決めてみせた。

 そこから試合は二転三転して、3ー3でPK戦に突入。三國は2人目のキッカーで登場したが、「正直……今日は、もしかしたら外すかなと思いました」という。

 練習ではバシバシ決めていたが、天然芝だと感触がやや異なった。案の定、キックは大きく枠を外れてしまった。

 黒田剛監督から信頼されて任されたキッカー役。ただ決勝でもキッカーに指名された場合は……「蹴らないです」と宣言した。

 青森山田にとっては、2大会ぶりの決勝(14日)の舞台。対戦相手は流通経済大柏高に決まった。そして卒業後はアビスパ福岡入りが内定している。

 三國は「無失点で抑えます。前線が点をとってくれると信じて、後ろが体を張って絶対に失点しないように頑張りたいです」と、気持ちを引き締めていた。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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