【高校サッカー選手権】鹿島入りする流経大柏DF関川郁万「加入するだけではお客さん。すぐ死んじゃう世界」
鹿島サポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
悔しさを噛み締めつつ気持ちを切り替え”強気”を覗かせる。
[全国高校サッカー選手権 決勝] 青森山田 3-1 流通経済大柏/2019年1月14日/埼玉スタジアム2〇〇2
高校選手権の決勝・青森山田戦で先制ゴールを決めながらも1-3で敗れた流通経済大柏高のDF関川郁万は、悔しさを募らせつつも「引きずっている時間はありません」と次なるステージ――鹿島アントラーズでの戦いへ気持ちを切り替えていた。
流経大柏の先制点は32分、コーナーキックからだった。アビスパ福岡入りが内定している三國ケネディエブスの高い壁を越えてきたボールを、まさに狙い澄ましたかのように引き寄せ、しっかりねじ込んでみせた。関川の勝負強さを改めて発揮した一撃だった。
しかし、そこから3失点を喫しての逆転負け。高校生活最後の試合を勝利で飾ることはできなかった。
試合後、関川は悔しさを滲ませながら、鹿島での戦いへ気持ちを切り替えていた。
「3年間すごくいい経験をさせてもらい、感謝しています。高校サッカーはもう終わったので、この悔しさを次につなげます。負けたことは仕方ありません。(鹿島では)まずはアピールしていきます。小さい頃から憧れてきたクラブ。ただ加入するだけではお客さん。すぐに死んじゃう世界。1年目だからとか関係なく、思い切ってやっていきます」
そのように、むしろ関川は気持ちを引き締めていた。
「この悔しさとか考えている時間はない。次のステージがあり、引きずっていている時間はありません。1年目から試合に出られるように1日1日を大事にしていきます」
チームのために体を張れる楽しみなセンターバック。しかも、鹿島にふさわしい強気を、さっそく覗かせていた。
文:サカノワ編集グループ