移籍期間あと10日。香川真司に「具体的な話が出る可能性」
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
リーグ再開、ドルトムント首位キープ。フランスでは「ボルドー行き」が話題を集める。
ヨーロッパ主要リーグの移籍期間は1月31日までで、あと10日となった。すでにドイツやフランスなどウインターブレイクが明けてリーグ再開を迎えており、移籍市場も佳境に突入している。
ボルシア・ドルトムントの香川真司の動向について、このほどフランスリーグのFCジロンダン・ボルドーと期限付き移籍で合意したとカタールメディアのフランス人ジャーナリストが報じた。しかしドルトムントの地元紙『ルール・ナッハリヒテン』はすぐさまドルトムントのミヒャエル・ツォルク・スポーツダイレクターの「その話はまったく知らない」というコメントを掲載。
実際、その後、この話の進展は見られない。ただ、フランスではこの「香川ボルドー行き」が19日になっても注目を集め、話題になっている。
また、同紙をはじめドイツメディアは、スペイン移籍の願望を抱いている香川だが、スペインリーグはEU圏外出場3人枠のルールがあり、彼の年俸(税込み6億円と言われる)を払えるトップクラブにその枠はないことを再三にわたり強調している。
そのなかでドイツサッカー専門誌『キッカー』は1月18日付けで、「まだツォルクは香川の受け入れ先を見つけられずにいる」と記す一方、「まだ何しらの動きは見られない。しかし移籍期限の残り2週間を切り、数日間で一気に動く可能性はある。ひょっとするとツォルクも具体的な話し合いの席を設ける予定があるか」と報じている。
また『ルール・ナッハリヒテン』は、香川サイドがスペインの仲介人(代理人)を介して、交渉を進めようとしているとも伝えている。
ドルトムントはブンデスリーガが再開した18節のホームでのRBライプツィヒ戦、1-0で勝利を収めて首位をキープ。香川はこの試合もベンチ外だった。
香川はクラブと2020年6月30日までドルトムントと契約を結んでいる。今季末までレンタル移籍し、その後、改めて契約を見直すというのが最も考えられる流れだ。ただ欧州で話がまとまらなかった場合、その後まだ移籍ウインドウが開いているJリーグ復帰の可能性が浮上することもあり得る。が、そうなると「夢」であるスペイン移籍は、より遠のいてしまう。
とはいえ、リーグが再開したことで、香川が出場機会を得られなければ、さらに選手としての価値は下がり、試合勘もただ鈍ってしまうだけだ。正式オファーは届くのか。『キッカー』誌などが伝えるとおり、この週明けが一つポイントになる。
文:サカノワ編集グループ