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【川崎新体制発表】「強化配分金10億円」使い道を社長が説明

2019シーズンの川崎の新加入選手。(左上から)山村、鬼木監督、レアンドロ・ダミアン、ジェジエウ。(左下から)宮代、馬渡、原田、マギーニョ。(C)SAKANOWA

環境が一段と充実。選手移動用バスが新型に、クラブハウスには食堂整備。トレーナー増員。

 川崎フロンターレの藁科義弘社長が1月27日に行われた「2019新体制発表会見」のなかで、昨季獲得した2017年のリーグ初優勝分の賞金など総額18億5000万円のうちの強化配分金約10億円の使い道について説明した。

「使い道は大きく分けて4つ。これ以外には使えません」と、藁科社長は改めて「強化配分金」の目的について強調。その内訳として川崎は、「トップチームへの投資」64パーセント、「若手の育成」7パーセント、「フットボール環境の整備」24パーセント、「地域とスポーツ文化振興」5パーセントに充てたという。

『トップチームへの投資』は強化費で、「勝つために獲得した選手、勝つために出て行かない選手のために、64パーセントを使わせていただきました」。

 また、『若手の育成』については、「ユースの選手にたくさんの経験を積んでもらおうと、海外国内、多くの遠征を実施しました。育成面への投資が他クラブより足りないのではないかという批判をいただいていましたが、昨年はより力をつけてきした」と説明。川崎U-18からはU-19日本代表エースストライカーの宮代大聖がトップへ昇格。さらに川崎U-12が初の全日本小学大会優勝を果たすなど、さっそく成果も残した。

『フットボール環境の整備』の費用は、最新の選手移動用バスの導入とクラブハウス内の食堂設置などに活用された。藁科社長は「選手移動用バスを新しくしたらどうか、クラブハウスに食堂を作ってはどうかという意見をもとに、いずれもできることになりました」と説明した。

 そして『選手の練習環境の整備』は、「メディカル、あるいはトレーニングの機器を購入したり、トレーナーの人数を増やしたり、そういったところに使わせていただきました」。

『地域とスポーツ文化の振興』では、日越外交関係樹立45周年記念事業『ベトナム日本 国際ユースカップU13 in ビンズン』にあてたそうだ。

 藁科社長は「来年はその10億点プラス4億円の14億円が手にはいります。このなかでまた有効活用し、大きな目標を達成していきたいです。ちゃんと使わせていただきます」と語った。

 川崎はリーグ3連覇、そして4冠を具体的な目標に掲げる。まさに全てを本気で狙う態勢ができつつある。

文:サカノワ編集グループ

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