【浦和】強烈ミドル弾の酒井宏樹「選手たちが少しずつ大人になっている証拠。大きな1勝」、新潟に逆転勝利。日本代表メンバー選考にも言及
酒井宏樹。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「一応W杯に3回出ているので…満足せず、もっともっと貢献しないといけない」
[J1 5節] 浦和 2-1 新潟/2023年3月18日15:00/浦和駒場スタジアム
J1リーグ5節、浦和レッズが酒井宏樹と明本考浩の両サイドバックによるゴールで、アルビレックス新潟に2-1の逆転勝利を収めた。浦和はリーグ3連勝に。
強烈なミドルを突き刺したキャプテンの酒井宏樹は試合後、「選手たちが少しずつ大人になっている証拠。もちろん過信してはいけないが、大きな1勝だったと思います」と、勝点3獲得に胸をなでおろした。
「本当に入って良かったです。試合を振り出しにする、そのキッカケになれました」
酒井はそう自身のゴールを振り返り、この勝利の大きさについても語った。
「チームとして苦しい試合になりました。新潟がすごくいいパフォーマンスを見せて、僕らも体を張るシーンが多くなりました。そういうなかで勝点3を取れたのは、今のチーム状態を物語っていると思います。
選手たちが少しずつ大人になっている証拠。ただ、過信してはいけない。まだ5試合。ここで満足することはありませんが、大きな1勝だったと思います」
そのように今季キャプテンに就任した32歳のサイドバックは、ホーム駒場での今季無敗――2勝目に確かな手応えを得ていた。
試合後には浦和サポーターからチャントが歌われた。酒井は「もちろん嬉しかったです」と笑顔を浮かべ、「ただ、もっとやらないといけない。一応W杯に3回出ているので……満足することは絶対ないですが、もっともっと貢献しないといけないですね」と気を引き締めていた。
また、この日の新潟に対しては、サイドの攻防で主導権を握れたことが勝因に挙げられる。酒井は左サイドの明本について「ゴールに目が行きがちですが、ほとんどのところでアキが止めてくれました」とたたえ、「僕のところでも防げて、相手をゴールに近づかせませんでした」と守備全体を評価していた。
そして24日・28日のキリンチャレンジカップに臨むサッカー日本代表のメンバーが発表された。その発表を受けてコメントを求められた酒井は次のように語った。
「ワールドカップが終わってから、最近も森保さんと話をしてきました。(メンバー外になることは)予想していましたし、僕と(長友)佑都くんに代わるいい若手選手が出てくれることを願っています。それが日本代表の将来にいいものをもたらすと思います。いい選手が揃っているので、いい経験をして、いいチームになっていってほしいです」
酒井にとっては、久々にインターナショナルマッチウィークを調整に充てられる。ここからより状態を上げていき、26日のルヴァンカップ清水エスパルス戦を挟み、31日のアウェーでのJ1リーグ6節の柏レイソル戦を目指す。まさにレッズの支柱に。酒井のタフさが試合ごとに増しているのは、浦和にとって心強い限りだ。