笑顔なき意地の一撃、南野拓実「日本にとって優勝しか意味のない大会だった」

日本代表の南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

RBザルツブルクのリーグ6連覇とEL制覇へ照準を切り替える。

[アジアカップ 決勝] 日本 1-3 カタール/2019年2月1日/シェイク・ザーイド・スタジアム

「非常に悔しい展開になってしまいました。応援してくれた方たちに申し訳ないです」

 日本代表の4-2-3-1のトップ下(守備時は2トップ)で先発した南野拓実は、カタールとの決勝直後のフラッシュインタビューで、悔しさを噛み締めてまずそう言った。69分、塩谷司の縦パスを大迫勇也がおさめてパス。これを南野がGKの位置をしっかり見極めてループで決めた。1-2と1点差――。反撃の狼煙を上げたものの、直後に3点目を決められて万事休すに終わった。

 イラン戦でも全3ゴールを演出するなど、調子を上げてきていた。ただ南野は「結果」を残せなかったことを悔やんだ。

「前半の攻撃は上手くいかず、守備でも2失点してしまい、苦しい展開にしてしまいました。同点か逆転しなければいけない。そういう(追い付けそうな)雰囲気はあったんですけれど、できなかったのは、自分たちの実力不足でした」

 南野はそのようにこの敗戦を受け止めていた。

「チームとして1試合ずつ成長していけたと思います。でも僕たち日本にとっては優勝しないと意味のない大会だと思っていたので、この結果は悔しさしかありません」

 短い言葉に悔しさが込められていた。

 所属するRBザルツブルクはオーストリアリーグ5連覇中である。そのうち南野は4シーズンを経験。チーム内での熾烈なポジション争いを経て、中心選手として出場機会を掴んできた。

 優勝が義務付けられている。24歳だが、すでにそういう環境と立場でプレーしてきたからこそ、「優勝しないと意味がない大会」と言い切った。

 RBザルツブルクの6連覇、さらにヨーロッパ・リーグ制覇に向けて、再びチーム内での競争が待っている。南野は止まることなく、さらに加速して走り続ける。

文:サカノワ編集グループ

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