波乱の展開…久保建英がトップ下と右MFでフル出場。マジョルカ、最下位のレバンテ戦に初勝利献上
マジョルカの久保建英。(Photo by Fran Santiago/Getty Images)
PK、VARで得点取り消し、ラストプレー弾――。
[スペイン1部 20節]レバンテ 2-0 マジョルカ/2022年1月8日14:00(日本時間22:00)/エスタディオ・シウダ・デ・バレンシア
スペイン1部リーグ、RCDマジョルカの日本代表MF久保建英がアウェーでのレバンテUD戦で公式戦3試合ぶりにピッチに立ちフル出場した。しかしマジョルカは後半2失点を喫し、最下位相手に今季初勝利を献上した。
ウィンターブレイク明け3試合目、久保は2022年公式戦初出場。4-2-3-1のトップ下でチャンスが与えられた。
久保がプレッシングのスイッチを入れ、コーナーキックやフリーキックとセットプレーのキッカーも担う。そうしたなかスルーパスでチャンスを作ろうとするが……味方と息が合わない。
それでも前半はマジョルカがボール保持率でも上回り、やや優位に試合を進めた。
しかし後半開始直後、アウェーチームが全体的に前掛かったところボールを奪い切れず、中央ががら空きに。そこを突かれて、47分、ロベルト・ソルダードに決められてしまう。
久保はフィジカル勝負に持ち込まれると劣勢を強いられ、トップ下ということもありボールの奪いどころとして狙われてしまう。そうしたなかでギャップを突いてシュートを放つものの、枠を捉え切れない。
それでも67分、マジョルカがPKを獲得。微妙な判定で幸運にも恵まれたが、しかしこのオリバンのキックはGKにセーブされてしまった。
マジョルカはシステムを2トップに変更。久保は右MFに入る。すると、途中出場のボランチのサルバ・セビージャのパスからフェルナンド・ニーニョがついに同点ゴール! かと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入で、サルバ・セビージャの明らかなハンドのファウルで得点は取り消される。
するとラストプレー、久保が競り合いでボールをキープしきれず、反撃を食らうと、そこから持ち込まれ、90+7分、ホセ・ルイス・モラレスに決められて万事休す。レバンテに今季初の3ポイントが加えられ、暫定ながら降格圏から4ポイント差のマジョルカは1部残留争いに食い込んできてしまった。
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[文:サカノワ編集グループ]