【アジア杯通信簿】遠藤4戦「オール4」、冨安「3.3」、3点以下は11人
AFCアジアカップ2019、日本代表の基本布陣。(C)SAKANOWA
大迫、塩谷も3点以上。2列目の主力組は2点台。
アラブ首長国連邦(UAE)で開催されたAFCアジアカップ2019の日本代表選手の「サカノワ」の全7試合の平均採点をまとめた。対象は各試合20分以上出場した選手。通信簿と同じく5段階で評価(1が最低で、5が最高)。
最高評価は遠藤航で、出場した4試合すべて「4」だった。安定したパフォーマンスを見せ、調子が悪そうな時でも成果を残していただけに、決勝カタール戦での欠場が結果的に大きく響いたと言えた。
守備陣の主力組では、冨安健洋が「3.3」、吉田麻也が「3.0」といずれも及第点以上だった。しかし、決勝では冨安が「2」、吉田が「1」と、大一番で評価を落としてしまった。
サイドバックの長友佑都、酒井宏樹はいずれも3点以下。酒井は「2.3」と、最後までパフォーマンスが向上しなかった。
中盤と前線で3試合以上出場している選手のうち、3点以上は遠藤の他、大迫勇也、塩谷司の二人だけだった。
森保一監督は完全にAチームとBチームに分けた起用法を採用した。サウジアラビア戦から中2日のベトナム戦でも、ケガから復帰した大迫以外の10人をそのまま起用。そこからも負傷した遠藤以外は同じメンバーで、準決勝、決勝と3連戦で臨んだ。
指揮官が懸けた2列目の3人は、いずれも及第点の3点以下。中島翔哉の不在が響いたと言え、最後まで親善試合では見せていたような連動性を発揮できなかった。
結果論になるが、ウズベキスタン戦で躍動感あるプレーを見せた選手も多かっただけに、ベトナム戦で、ある程度の(または思い切った)ターンオーバーをしておいても、日本の総合力を示せたのではないか。決勝でのパワー不足の選手たちのパフォーマンスを思うと(後半途中までかなり引っ張った采配も含め)、悔やまれる限りだ。
今回のアジアカップでの日本代表選手の平均採点は次の通り。
【選手平均採点】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
ポジション
名前(所属) 平均採点 採点対象試合数
GK
東口順昭(G大阪) – –
権田修一(鳥栖) 2.8 6
シュミット・ダニエル(仙台) 4.0 1
DF
冨安健洋(シントトロイデン) 3.3 6
吉田麻也(サウサンプトン) 3.0 6
長友佑都(ガラタサライ) 2.8 6
酒井宏樹(マルセイユ) 2.3 6
槙野智章(浦和) 2.5 2
室屋成(FC東京) 5.0 1
佐々木翔(広島) 4.0 1
三浦弦太(G大阪) 2.0 1
MF
堂安律(フローニンゲン) 2.7 6
原口元気(ハノーファー) 2.7 6
南野拓実(ザルツブルク) 2.5 6
遠藤航(シントトロイデン) 4.0 4
塩谷 司(アル・アイン) 3.3 3
柴崎岳(ヘタフェ) 2.7 2
青山敏弘(広島) 4.0 1
伊東純也(柏) 4.0 1
乾 貴士(アラベス) 3.0 1
FW
武藤嘉紀(サウサンプトン) 2.7 4
大迫勇也(ブレーメン) 3.3 3
北川航也(清水) 1.7 3
※並びは「採点対象試合数」→「採点」
→「同試合数・同採点はあいうえお順」
※採点対象試合数は「出場試合数」とは異なります。
文:サカノワ編集グループ