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ブレーメンが大迫のコパ・アメリカ派遣を拒否「日本協会に伝えた」

大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

アジアカップを終えて背中に痛みを抱えた状態で戻り、クラブは「驚いている」。

 日本代表としてアジアカップに臨んだ大迫勇也のコンディションについて、ヴェルダー・ブレーメンが困惑している。背中に痛みを抱えた状態でドイツに戻ったため、大迫は6日のDFBカップ3回戦ボルシア・ドルトムント戦(〇3[4PK2]3)、10日のリーグ戦アウクスブルクFC戦(〇4-0)でスタンド観戦を余儀なくされた。加えて昨年夏と冬のブレイク期間中に大迫が不在だったことを踏まえ、クラブは夏のコパ・アメリカに大迫を派遣させない意向を固め、マネージャーのフランク・バウマン氏は「日本サッカー協会に伝えた」という。

 ブレーメンはクラブ公式ホームページで、大迫に関する記事を掲載。そのなかで大迫の状態について、さらにブレーメンの日本協会への対応についてレポートしている。

「勇也はアジアカップの準決勝と決勝に出たものの、ドイツに戻ってから試合に出るにはまったく適していない状態であり、私たちは非常に驚いている(困惑している)」

「もちろん、この状況には満足していません」

 バウマン氏はそのように嘆く。

 そして、日本協会とブレーメンは協力して、大迫がコンスタントに高いレベルでできるようにすることが重要だと主張。加えてバウマン氏は「大迫は昨夏に移籍してから、ワールドカップ、アジアカップと二つの重要な国際大会に出場したため、準備期間にチームに帯同することができなかった」という点も問題視する。

 記事では「そういった理由から、ブレーメンは大迫をコパ・アメリカには派遣させないことを決め、日本サッカー協会に連絡をした」と報じている。バウマン氏は「すでに日本協会に伝えた。ブレーメンとしては、この国際的なプレーヤーを燃えつかさないように注意しなければならない」と訴えている。

 大陸別の国際大会への年一回の派遣は、原則、クラブが応じなければならないというFIFAの取り決めがある(もちろん、二回以上応じてもいい)。ただ、そのルールから考えると、ブレーメンの「拒否」の意向は覆りそうもなく、大迫のコパ・アメリカ派遣は難しくなったのは事実だ。何より大迫の状態は確かに心配で、今後、日本協会はブレーメンにアジアカップでの経緯を説明し、今後の日本代表への招集についてもしっかり話し合うことが求められる。

文:サカノワ編集グループ

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