「非常に疲れる」浦和の槙野が語った”王者・川崎”の強さと対策
川崎の谷口彰悟(左)と浦和の槙野智章(右)。(C)SAKANOWA
2月16日、シーズン開幕を告げるゼロックス・スーパーカップで激突。
[ゼロックススーパーカップ] 川崎 – 浦和/2019年2月16日13:35/埼玉スタジアム2〇〇2
シーズン開幕を告げる戦い――昨季のJ1リーグ王者・川崎フロンターレと天皇杯覇者の浦和レッズが激突する「FUJI XEROX SUPER CUP」が2月16日、埼玉スタジアムで行われる。チケットは完売しており、さっそく大観衆の前で熱いバトルが繰り広げられる。
J1全チームの監督と代表選手が一堂に会した14日の「Jリーグキックオフカンファレンス」で、川崎の谷口彰吾、浦和の槙野智章が、それぞれ意気込みを語った。
昨季はリーグ2連覇を成し遂げた川崎だが、浦和には2敗を喫した。谷口は浦和の印象について、次のように語った。
「浦和は『強い』です。なかなか勝ててないイメージ。そのイメージを崩していくためにも、しっかり勝ちたいと思います」
一方、槙野は川崎について、次のように興味深いことを語っていた。
「1試合における運動量は、かなり消費する対戦相手です。守る側としても、普段対戦する相手よりも、川崎対策として守備の陣形を引くので、非常に疲れる、頭を使うゲームになると思っています。止めることが非常に難しいです」
運動量が必要とされ、頭の切り替えも常に求められる。シーズン最初に、そんな心身ともにフル稼働を強いられる相手との対戦になる。
そして谷口は浦和の「攻略法」を語る。
「しっかりとした攻撃力が持ち味のチーム。浦和を押し込む形を作り、きちっと点を取り切るための作業を、丁寧に続けられるかがポイントになると思っています。前だけではなく、後ろの選手も根気よく続けていきたいです」
一方、槙野もその川崎に対し「耐えて」勝機を見出す覚悟だと言った。
「我慢強く守ります。受けます。ボールは握られ、苦しい時間が続くでしょう。その我慢するメンタル、跳ね返すメンタルをこの試合で見せたいと思います」
1週間後のリーグ開幕から、両チームともにACL(アジアチャンピオンズリーグ)との連戦に突入する。チームの現在地をチェックするだけではなく、これまでの練習から計算が立ってきた選手が実戦でどれだけ機能するかの”最終テスト”も行われるだろう。
今季最初のタイトルを懸けた一戦、さっそく白熱の攻防が展開される。
文:サカノワ編集グループ