遠藤や山谷が好アピール。横浜FMが開幕のG大阪戦に向けて紅白戦
開幕のG大阪戦に向けて練習するマルコス・ジュニオール(左)とエジカル・ジュニオ。(C)SAKANOWA
李は「相手の隙を突きたい」。
横浜F・マリノスは気温19度と4月並みの暖かさとなった2月20日、新横浜公園球技場で23日のアウェーでの1節ガンバ大阪戦に向けて練習を行った。
攻撃陣と守備陣に分かれたトレーニングでは、「G大阪対策」としてコーチ陣からいくつかのポイントが伝えられた。DF陣がコーチ陣に念入りに確認するなど、意思統一(約束事の徹底)をしっかりと図っていた。
また、11対11のタッチ数など制限なしの紅白戦も実施。球際で激しい火花を散らす場面も随所で見られた。新人の山谷侑士が馬力のあるカットインのドリブル突破やボレーなど好アピールし、それに触発されるように遠藤渓太も攻撃のアクセントを加えるプレーを見せていたのが印象的だった。
また、新助っ人のマルコス・ジュニオール、エジカル・ジュニオ、浦和レッズから加入して李忠成も強さと上手さ――剛と柔を巧みに使い分けて、前線に変化を与えていた。
初めての海外でのプレーになる27歳のブラジル人FWエジカル・ジュニオは「(日本での生活は)まったく問題ないさ。横浜はとてもいい街だよ。あとは家族が来るのを待つだけ。(FWとして)チームの勝利のために、ゴールを狙うだけでなく、パスを引き出すことなど貢献していきたい」と抱負を語った。
また、李は「ケガもなく、体は動けています。(G大阪戦に向けて)良い選手が揃っていますが、やろうとしているサッカーがまだ読めないところがあるので、逆にその隙を突いていければと思います。FWは1点取れれば勢いに乗っていけるので、ここからカップ戦との連戦にも入っていくので、早い段階で1点を決めたい」と意欲を示した。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI