トルコ初先発の香川真司。評価は真っ二つ!!
ベジクタシュの香川真司。(C)BESIKTAS
イスタンブールダービーで先制点の起点&1アシスト。しかし指揮官は「後半貢献していない」。
[シュペル・リグ 23節] ベジクタシュ 3-3 フェネルバフチェ/2019年2月25日/ボーダフォン・アリーナ
ベジクタシュJKのMF香川真司が、フェネルバフチェSKとの「イスタンブールダービー」で移籍後初先発を果たして85分までプレーし、FKから先制点の起点になり、さらに前半アディショナルタイムにはスルーパスから3点目をアシストした。
ベジクタシュのトップ下の主力であるセルビア代表のリャイッチが出場停止のため、香川に初先発の機会が巡ってきた。
4-2-3-1のトップ下に入ったベジクタシュの23番が立ち上がりから豊富な運動量でスペースを突いてボールを引き出して攻撃の起点になる。開始10分、右サイドからのFKのキッカーを務めると、そのキックが起点になり、ベジクタシュに先制点をもたらす。18分にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て2点目を追加。そして前半アディショナルタイム、香川のスルーパスから3点目が決まった。
起点のキック+1アシスト。攻撃を牽引したのは紛れもなくベジクタシュのトップ下――香川だった。
しかし後半、ホームチームは怒涛の反撃を見せるフェネルバフチェの猛攻を止めることができない。後半開始から2枚代えをしてきた相手に対し、55分、62分、67分とゴールを奪われ、瞬く間に同点とされた。
そのあと、85分に香川は3枚目のカードで交代に。試合はそのまま3-3で引き分けた。
ベジクタシュのシェノル・ギュネス監督は試合後の記者会見で香川について、「後半は貢献できていなかった。ゲームにも、ディフェンスにも。もしも同じであれば変更を考えなければならない」と厳しい言葉で語った。
プライドを懸けたイスタンブールダービーで、香川は結果を残した。しかし、指揮官の目には「貢献できていなかった」という。とはいえ、85分までプレーをさせたのは、やはりその攻撃であり”一発”に期待していたからだ。香川はそのあたりをどのように咀嚼し、次につなげるのか――。
ベジクタシュは勝点40で3位のままだが、2位の長友佑都の在籍するガラタサライSKとは勝点5差、首位バシャクシェヒルとは勝点11差に広がった。
次節は3月2日、アウェーで10位のカイセリスポルと対戦する。
文:サカノワ編集グループ