【日本代表】安西幸輝が内田篤人の引退を語る「電話したら『辞めさせてくれ』と。決して口にしませんが…」

トレーニングする日本代表の安西幸輝(左)、酒井宏樹。写真:日本サッカー協会/(C)JFA

左サイドバックの候補、長友佑都不在で出場チャンス。「仕掛けやワンツー、サイドハーフを助けるところ。僕自身の特長を出していきたい」。

[国際親善試合] 日本 – カメルーン/2020年10月9日14:00(日本21:00)/オランダ・ユトレヒト

 日本代表の安西幸輝(ポルティモネンセSC)が10月8日、カメルーン代表戦を前日に控えてメディア対応に臨んだ。そのなかで鹿島アントラーズの元チームメイトであり、子供の頃からの憧れの存在だった内田篤人の現役引退についても触れた。

 ポルトガルにいる安西は、まずニュースで「内田引退」の情報を知り、本人に電話をして“事実確認”したことを明かした。

「引退するという記事を見て、すぐ篤人さんに電話して『引退するんですか!』と聞いたら、『もう辞めさせてくれ』と言われました。本人は決して口にしませんが、苦しんでいたと思います。最後は本当に苦しかったんだと感じました」

 安西が小学6年生の時、参加していた関東トレセンの場にゲストで訪れたのが鹿島でプレーしていた内田だった。そこで設けられた質問コーナーで真っ先に手を挙げた安西少年を、内田が指名。「誰よりも先に手を挙げる安西くんのその姿勢は素晴らしいよ!」と名前を呼ばれ褒められたことが記憶に刻まれ、ずっと憧れの存在にしてきた。

 同じサイドバックとして、プロの選手になり、内田を追うように鹿島でともにプレーし、日本代表にも選ばれ、そして海外に渡った。25歳のディフェンダーは、シャルケ04でUEFA欧州チャンピオンズリーグのベスト4まで勝ち進んだ先輩に、少しでも追い付きたいと語る。

「シャルケ時代のプレーを見ていると、今まで見てきたサイドバックの中で、ちょっと抜きん出ていると感じます。そこに追い付くためには、もっと僕自身、努力が必要です。一方、日本代表のサイドバックとして築き上げてきたものをしっかり引き継いで、若い選手とも一緒にやっていきたいです」

 今回、34歳の長友佑都がコンディション不良で緊急入院し、この代表活動への参加を辞退した。日本代表の左サイドバックは“ポスト長友”不在の状況が続いている。それだけに安西への期待も膨らむ。

 安西は意欲を示す。

「佑都くんのことはリスペクトしていますし、間近で見ていると、もっと自分がやらなければいけないことがたくさんあると実感します。試合に出られる機会があれば、サイドからの仕掛け、ドリブルで剥がすこと、ワンツーで崩すこと、推進力をもたらしながらサイドハーフを助けること、そこが僕自身の強みだと思っているので、出して行きたいです」

 日本代表にしっかり“闘い”に来ている。安西の突き上げが、日本代表のチーム全体をも活性化させることになる。ピッチに立てば、闘志みなぎる熱いプレーを見せてくれそうだ。

2018年の鹿島の新体制発表会見での安西(右)と内田篤人(左)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
取材に応じた日本代表の安西幸輝。協力:日本サッカー協会

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[取材・文:塚越始]

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