本田圭佑VS18歳の東俊希。東京五輪に出るのは俺だ!二人のレフティが火花を散らす
日本代表での本田圭佑(左)と昨年U-19アジア選手権に出場した東俊希(右)。(C)Takamoto TOKUHARA/(C)AFC
U-19アジア選手権で驚愕ロングを決めた広島のホープがACLメルボルン戦、広島で公式戦初ゴール!
[ACL GS2節] 広島 2-1 メルボルンV/2019年3月12日19:00/広島広域公園陸上競技場
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)2節・サンフレッチェ広島がホームで、本田圭佑の所属するメルボルン・ビクトリーに2-1の勝利を収めた。
開始3分、FWパトリックが右サイドの突破からグラウンダーのクロスを放つ。これに合わせたのが18歳のレフティ東俊希だ。しかも右足で鋭いシュートを放ち、広島での公式戦初ゴールを決めた(東は1-0とリードした前半終了時点で交代に)。
しかし、これで火が付いたのがメルボルンのレフティ本田だ。71分、右サイドからのクロスに走り込み、倒れ込みながら左足でシュートをねじ込み、試合を1-1の振り出しに戻した。
そこからはメルボルンがボールを保持し、広島がカウンターを狙う展開に。すると迎えた86分、ホームチームが逆襲に出る。クロスのこぼれ球を渡大生が押し込み、これが決勝点に!
広州恒大との第1戦を落としていた広島が、ホームで価値ある勝点3を掴んだ。一方のメルボルン・ビクトリーは2連敗を喫した。
18歳の東はU-20日本代表として、5月から行われるポーランドU-20ワールドカップのメンバー入りが有力視される一人だ。そのU-20W杯への切符を掴んだ昨年のU-19アジア選手権、雨中での準々決勝インドネシア戦の40分、左足を振り抜き約30メートルの驚愕のロングを叩き込んでみせている。そのポテンシャルの高さは、同世代の中でも抜けている。
そして東は東京五輪世代の一人でもある。ある意味、東京五輪出場を目標に掲げる本田と東は、ライバル関係にもなる。そのなかで今回、ともにゴールという結果を残してみせた。
東がここからさらに飛躍を遂げて行くのか。本田が改めて這い上がり、「結果」を残し続けるのか。5月22日にメルボルンで組まれているACLグループステージ6節で再戦に……と行きたいところだが、東がU-20ワールドカップに臨むU-20代表に選ばれた場合、5月23日に開幕するため出場できない。決勝トーナメントで、あるいは――森保一監督もオーバーエイジを早い段階から招集すると明言している東京五輪代表チームでの”再会”なるか。
文:サカノワ編集グループ