【豪州戦】森保監督の言葉から読み解くスタメン予想。柴崎か守田…あるいは!? 日本代表、W杯アジア最終予選の大一番へ

オーストラリアの「高さとパワー」対策もポイントに。中山の左SB起用もあるか。

[カタールW杯アジア最終予選 B組４節] 日本 – オーストラリア ／2021年10月12日19:10／埼玉スタジアム

　カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選のグループＢ第４戦、サッカー日本代表（SAMURAI BLUE）がオーストラリア代表と対戦する。オーストラリアは最終予選３連勝中、一方、日本は１勝２敗。FIFAランキングは日本26位、オーストラリア32位。

　日本代表の森保一監督が試合前日の記者会見で語った言葉をもとに、スタメンを予想したい。

　指揮官が強調していたのは、基本的に現在の流れを変えることはない、ということ。欧州組にとって移籍なども絡んで心身のバランスを欠いた９月シリーズ初戦のオマーン戦（●０-１）から中国戦（〇１-０）を経て、中心選手は次第にコンディションを上げてきていて、サウジアラビア戦（●０-１）では「いい戦いができた」と振り返っていた。

　そして森保監督は今回の会見で、「これまでと考え方は変わらず、明日のオーストラリア戦に向けて、我々が勝つためにベストなメンバーを選びたいと思います」と語っている。

　そのうえで「毎回同じように見えるかもしれませんが、相手のストロングポイントをいかに消していきながら試合を進めるかを準備し、練習で落とし込んできています。相手の良さを消しながら、我々の良さを出していけるようにしたいと思います」とも説明していた。

　オーストラリアの高さと強さ。その「強度」を警戒しつつ、一方でテクニックにも留意するという構えだ。

　そうしたなか、先日のサウジアラビア戦でボールロストを繰り返し、バックパスから失点を招いた柴崎岳だが、本来であれば一旦スタメンから外れるのが自然な流れだろう。

　とはいえ指揮官は、彼を常に「軸」に据えてきた。逆に言うと、サウジアラビア戦は70分で交代していて、フル出場組と比べれば体力も使っていない（もちろん、かなり消耗していたが）。一方、守田英正もいるが、途中出場したサウジアラビア戦はやや精彩を欠いた。

　この二人のどちらかが起用される可能性が高く、状況的には五分五分と言える。

　が、タフさとテクニックを併せ持ったボランチ――。そう考えると東京オリンピックに遠藤航と組んで全６試合に先発した田中碧の「大抜擢」も十分あり得そうだ。

　また、オーストラリアは強力なサイドアタックを武器にするだけに、左サイドバックに中山雄太を配置することも考えられる。

　さらには、「相手のウィークポイントを突いていきたい」（森保監督）という点では、伊東純也のサイドアタックは重要なポイントとなる。バランスを考えれば、左MFは南野拓実が妥当と見られるが、そこに古橋亨梧も配置し、両翼からのプレッシング強度をより高める――そんな狙いも選択肢に入るか。

　ホームで迎える大一番、そうした何かしらの変化を加えてくるのか。それとも東京五輪のように指揮官が信頼するメンバーを起用し続けるのか。

　日本のスタメン発表の段階から、注目と期待が集まる。

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[文：サカノワ編集グループ]