「素晴らしいゴール」南野拓実デビュー弾をサウサンプトン監督が賞賛。一方で“同情”も…
南野拓実(日本代表)。写真:徳原隆元/(C)Takashi UEGISHI
リバプールから移籍後初先発で初ゴール。
[プレミアリーグ 23節] ニューカッスル3-2 サウサンプトン /2021年2月6日(日本時間7日0:00)/セント・ジェームズ・パーク
サウサンプトンFCのラルフ・ハーゼンヒュットル監督がイングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFC戦後の記者会見で、4-2-2-2の左サイドハーフで先発し、新天地でのデビュー戦で初得点を記録した日本代表FW南野拓実について「素晴らしいゴールだった」と称賛した。
0-2と劣勢の29分、南野がペナルティエリア内に進入し、左サイドからのグラウンダーのパスを受ける。するとセインツの新19番はワントラップで相手DFを置き去りにして抜け出し、角度のないところから左足を振り抜く。このシュートが相手GKの肩口を抜き、ボールはニアサイドネットに突き刺ささり、加入から5日、いきなり移籍後初ゴールを決めた。
しかし、その後は退場者と交代枠3人を使い切ったあとにケガ人が出るなど9人で戦うことになったニューカッスルを最後まで崩し切れない。前半終了間際のミスによる失点も響き、3-2で敗れた。サウサンプトンは8勝5分9敗(29得点・37失点)で12位。リーグ戦5連敗を喫した。
南野は攻撃時には中央寄りのポジションを取ることで攻撃に関与。チーム2位となる4回の被ファールを受けるなど脅威を与えていた。
オーストリア出身のハーゼンヒュットル監督は南野について次のように評価した。
「素晴らしいゴールだったと思います。新加入選手がいきなり点を取ることは良いことです。さらに南野は色々な動きをしてチームを助けてくれました。ですが試合終盤は相手ボックス付近にロングボールを放り込まざるを得なくなり、彼にとって難しいゲームになりました。彼にはもっとスペースが必要です」
この試合前までリーグ戦8試合で2ゴールのみとゴール欠乏症に陥っていただけに期待も膨らむ。
「南野はチームに不足していたゴールをもたらしてくれました。現状ではチェ・アダムズとダニー・イングスが点をあまり取れていません。イングスはポストに当たるなど少しアンラッキーでした。だからこそ南野のゴールは嬉しいです。彼は我々を即座に助けてくれることを証明しました」
南野はリバプールと合わせると、プレミアリーグ今季10試合・2得点。チームに12月16日のアーセナルFC戦(△1-1)以来約1か月半ぶりにとなるオープンプレーからのゴールをもたらした。またRBザルツブルク出身の南野とRBライプツィヒを率いてきたハーゼンヒュットル監督は同じ”レッドブル出身”で、ベースとなるスタイルを共有していて、チームへのフィットという点でも問題なさそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]