久保建英とイ・ガンイン、日韓代表コンビ同時起用の功罪。マジョルカ監督が説く「多くのものを与えてくれます。しかし…」
ヘタフェ戦で復帰したマジョルカの久保建英。 (Photo by Rafa Babot/Getty Images)
負傷から約2か月ぶり復帰。しかしチームは7試合勝ち星なし。
[スペイン1部 15節] マジョルカ 0-0 ヘタフェ/2021年11月27日18:30(日本時間28日2:30)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
スペイン1部RCDマジョルカがヘタフェCFとスコアレスで引き分けて、リーグ7試合連続勝ち星なしとなった。レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英が右ヒザの負傷から復帰を果たし、68分から途中出場し約2か月ぶりにピッチに立った。20歳のレフティは随所で特長を発揮したものの、チームに勝利をもたらせなかった。
久保が右ウイング、イ・ガンインがトップ下に入るという同年代の日韓代表コンビが共演。ただ、イ・ガンインが空回り気味で強引な仕掛けが目立ち、二人で崩すシーンは見せられなかった。
マジョルカのルイス・ガルシア監督は試合後の記者会見で、この二人の同時起用について問われ、次のように語った。
「タケ(久保)は20分から25分ぐらいしかプレーできない状況でした。タケとカン(イ・ガンイン)が一緒にプレーすると、多くのものを与えてくれます。しかし他の部分で劣ってしまうところもあります。彼らを見るのは素晴らしいことですが、私たちの深みを奪ってしまうのです」
そのように久保&イ・ガンインの同時起用のメリットとデメリットを口にしている。
「ディフェンス力は持ち直しましたが、すでに7つの引き分けをしています。これは多すぎます。私たちは仕事を続け、勝ち続けなければなりません」
下位に沈むグラナダCF、ヘタフェCF、レバンテUDからは3ポイントを確実に奪わなければいけなかったと悔やむ。指揮官は「相手を苦しめたものの、パンチ力を欠いていました。最後の数メートルを改善しなければなりません。私たちは、良いプレーをする選手を集めましたが、フィニッシュまで持ち込めずにいます」と課題を指摘していた。
マジョルカは3勝7分5敗で20チーム中暫定14位。12月4日(日本時間5日2:30)からはアウェーで昨季王者のアトレチコ・マドリードと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]