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南野「一択」のトップ下に幅がほしい。候補は鎌田、香川、さらに…

香川真司(左上)、鎌田大地(右上)、天野純(左下)、柏木陽介(右下)。(C)SAKANOWA

明日14日、日本代表3月シリーズのメンバー発表。

 キリンチャレンジカップの3月シリーズ(22日・コロンビア代表戦/日産スタジア、26日・ボリビア代表戦/ノエビアスタジアム神戸)に臨む日本代表のメンバーが3月14日に発表される。準優勝に終わった1月のアジアカップを経て最初の親善試合になり、6月のコパ・アメリカ(南米選手権)に向けたリスタートの位置づけとなる。

 FIFA(国際サッカー連盟)の規定により、各国協会は代表チームで年に一度、大陸別大会に選手を招集できる拘束力を持っている。その規定により、すでにアジアカップを戦った多くの欧州組は、コパ・アメリカへの参戦が、各クラブから認められそうにない。

 逆にあらゆるポジションで新たな選手を起用する、チャンスを与え得る機会にもなる。「アジア2位」に終わった現実を受け止め、頂点に立ち、その先へ向かうために、不足していた部分を補う、または武器を持つタレントを発掘することが、2試合のテーマにもなる。

 そのなかの一つとして、森保一監督の就任後、南野拓実の「一択」になっているトップ下も挙げられる。

 これまでは北川航也や、2トップ気味で川崎フロンターレの小林悠らが起用されてきた。ただ小林のケガによる離脱も影響したが、いずれもインパクトを残せずにいる。

 選択肢というよりも南野を脅かすタレントが出てきてほしいところだ。アジアカップでも、結果的に南野から交代した選手が劇的に試合の流れを変えることはなかった。

 そんななか、ベルギーのシント=トロインデンVVで今季12ゴールを決めた鎌田大地の招集が、今回有力視されている。鳥栖時代はトップ下を本職として、シント=トロインデンではサイドやFWも務めるなど、前線でのプレーの幅が広いことも特長に挙げられる。

 さらに、今冬のボルシア・ドルトムントからトルコのベジクタシュJKに期限付き移籍して復活を遂げた香川真司のサプライズ招集もあるか。

 その反骨心が、トップ下での争いのみならず、チーム全体を活性化させる力になるのではないか。アジアカップ決勝で敗れたネガティブな雰囲気を打破する存在にもなり得る。

 しかし一方、ドルトムントで約3か月出場機会のなかった香川だが、ベジクタシュでもまだ1試合しかフル出場していない。この代表ウィークは、ベジクタシュにフィットするための重要な期間になるとも言える。彼のキャリアにもかかわってくる大切な時期になりそうである。

 さらに、開幕からスタメン出場を続けるセレッソ大阪の清武弘嗣も生粋のトップ下タイプのひとりであり、ケガさえなければ攻撃の要にもなれる。また、どちらかと言えばボランチタイプではあるがトップ下もこなせて、加えて精度の高いセットプレーのキッカー役も担える横浜F・マリノスの天野純や浦和レッズの柏木陽介(調子はまだまだだがタフさが感じられる)なども、面白そうだが……果たして。横浜FMの三好康児らは同日発表されるU-22代表に招集されるか。また同時期には、5月から開催されるポーランドU-20ワールドカップに向けたU-20日本代表の海外遠征も組まれている。

 森保監督はこのポジションでどのような人選をするのか。その人選によって、指揮官が現代表の攻撃面で何を求めているのか、何が不足していると考えているのかも見えてきそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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