「リプレイ10回見た」久保建英が右足のシュート失敗を悔やむ
名古屋戦で先発し、67分までプレーしたFC東京の久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
FC東京が名古屋に競り勝ち、開幕から無敗で4年ぶり首位。
[J1 4節] FC東京 1-0 名古屋/2019年3月17日/味の素スタジアム
FC東京が永井謙佑のゴールで名古屋グランパスに1-0の勝利を収め、開幕から3勝1分の負けなしで2015年以来の首位に浮上した。
久保建英は4-4-2の右サイドハーフで、リーグ戦開幕から4試合連続で先発出場。この日はボールの収めどころとなって起点となり攻撃をリード。右で作り、左から崩す――という形を作りながら、臨機応変に前線へ顔を出した。67分に大森晃太郎と交代する際には、笑顔を浮かべてピッチを退いた。
そして63分には、永井のシュートのこぼれ球に反応し、久保が利き足とは逆の右足で決定的なシュートを放ったが……。惜しくもボールはネットの外側を揺らしてゴールならず。
試合後に取材対応に表われた久保は、その決定機について「もう10回ぐらいリプレイを見ましたが、入っていなかったですね」と残念そうに振り返った。
「ゴールキーパーが出てきているのが見えて、落ち着いて流し込めるかなと思ったんですけれど、意外と角度がなくて、サイドネットでした。あれは悔しかったです」
開幕から3連勝の名古屋との対戦。午後1時30分という早い時間のキックオフだっただけに、「今日行われているなかでは2試合目なので、これで周りにもプレッシャーをかけられると思います」と、勝利をアドバンテージだと捉えていた。
勝利を収められたことに満足はしていた。ただ自身のプレーには「決め切ることができれば、もっと試合が楽になっていたと思うので、そこは反省点です」と、アタッカーとしての矜持を示していた。
久保はこのあと、チームメイトの田川亨介とともに、タイU-23アジア選手権予選に臨むU-22日本代表としてミャンマーに向かう。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI