【FC東京】D・オリヴェイラがイエローカードを出した主審に即謝罪した理由
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
浦和戦、完璧なカウンターからヘッドで一撃!そのあとに…。
[J1 5節] 浦和 1-1 FC東京/2019年3月30日/埼玉スタジアム2〇〇2
FC東京のディエゴ・オリヴェイラが浦和レッズ戦、値千金の先制ゴールを決めたあと、ゴール裏のサポ―ターのもとへ駆け寄って歓喜を爆発させた。しかし、そこでユニフォームを脱いで咆哮を上げたため、自陣へ戻る際、主審からイエローカードを提示された(ユニフォームを脱ぐのは「反スポーツ的行為」に該当するため)。ただ、D・オリヴェイラは文句を一切言わず、主審へ頭を深く下げて謝罪。すぐに気持ちを切り替えた。
75分、久保のスルーパスから東慶悟が抜け出し、そこからのクロスに合わせた一撃。D・オリヴェイラは次のように振り返った。
「まず久保選手からスルーパスが出たけれど、タイミングが合いませんでした。そのこぼれ球を再び久保選手がサイドにパスを出し、東選手からのボールをペナルティエリア内で合わせて決めることができました。久保選手がボールを持った時、相手のディフェンスラインの裏へ抜けて行こうと判断しました」
そして、チームにとって待望のゴールであったとともに、自身にとっても祝福の一撃となった。
「誕生した子ども(第1子の長男が3月27日に誕生)にゴールをプレゼントできて、非常に嬉しかったです」
あのゴールと歓喜には、そのような背景があったのだ。
ただし90+4分に森脇良太に土壇場で決められて1-1の同点で試合終了。ディエゴ・オリヴェイラは勝ち切れなかったことが、何より悔しくてたまらなかったという。
「後半いい形でゴールを決められて、私たちの流れで非常に良かったと思います。しかし最後の最後にゴールを決められてしまって……。もちろんゴールを決められて嬉しかったけれども、勝ちにつながらなかったことが悔しい。もしも自分のゴールを決めなくてもチームが勝てるのだったら、交換してほしいくらいの気持ちでした」
今季はこれでリーグ5試合2ゴール目。東京の9番が次に目指すのは、チームに勝利をもたらすゴールだ。
文:サカノワ編集グループ