鮮烈FK弾!久保建英が捉える”ビッグウェーブ”
FC東京の久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
FC東京で実感するプレーの幅の広がり。「さらに波に乗っていきたい」
[ルヴァン杯 GS3節] FC東京 1-0 鳥栖/2019年4月10日/秩父宮ラグビー場
久保建英が”ビッグウェーブ”を捉えようとしている。
ルヴァンカップのグループステージ3節のサガン鳥栖戦、途中出場の久保建英が直接フリーキックを叩き込み、自身今季初ゴールを記録した。角度のないところから左足を振り抜いて、まさに針の穴を通すように突き刺した一撃。彼のポテンシャルの高さを改めて示す55年ぶり開催となった秩父宮ラグビー場での”メモリアル弾”となった。
0-0で迎えた62分にナ・サンホと交代。長谷川健太監督は久保に「一発頼む」と送り出したという。その期待に応えるように、敵陣深い右サイドで得たFK。壁とGKをすり抜けて、サイドネットを揺らした。テクニック、スピード、パワー、すべてが備わった一撃だった。
久保は試合後、「イメージ通りに蹴ることができました。(Jリーグの舞台で)セットプレーから決められて、自分の幅が広がったと思います」と手応えを得ていた。
17歳の彼が感じ取っているのが”ビッグウェーブ”だ。「昨シーズンより良くなっていると思います。多くのことを教えてもらい、それを吸収できるレベルに来ている。結果を出せたのは良かった。まだまだこれからですが、さらに波に乗っていきたいです」と意欲を示した。
14日14時からはホームの味の素スタジアムで、鹿島アントラーズと対戦する。安部裕葵、土居聖真、セルジーニョ、遠藤康ら2列目やアタッカーに豊富なタレントを揃える。そのなかで、インパクトを残すことができるか。とても楽しみな一戦だ。
久保は「このゴールを次につなげないといけない。この波に乗っていけるかどうかは自分次第。また得点を決めたいです」と、さらなるビッグウェーブを狙っている。
文:サカノワ編集グループ